
こんにちは!
akippaの森村です。
アキッパは現在、沖縄エネテックさま、沖縄電力さまと連携し、内閣府が推進する「再生可能エネルギー導入拡大に資するデマンドレスポンスシステムに関する実証事業」において、EV充電によるデマンドレスポンスの検証に取り組んでいます。
1月26日からは、実際に4箇所の駐車場でEV充電器を設置した駐車場の貸し出しもスタートしました。

▼取り組みの詳しい詳細はこちら
再生可能エネルギー導入拡大に資するデマンドレスポンスシステムに関する実証事業の実施について
本取り組みは、沖縄のクリーンエネルギーの未来につながる第一歩となっています。
そこで沖縄エネテックさまと沖縄電力さまにインタビューを実施しました。
今回の取り組みの背景はもちろん、アキッパと取り組むことになったきっかけ、そして未来のビジョンについてお話を伺いました。
■「太陽光の電気が余る」という意外な課題
森村
本日はよろしくお願いいたします!
まずは今回の実証実験の背景について教えてください。沖縄県のエネルギー事情には、今どのような課題があるのでしょうか?
沖縄県に留まらずですが、太陽光発電(再生エネルギー)の導入が年々進んでいます。
一方で「昼間に発電した電気が余ってしまう」という課題があります。
需要(使う量)に対して供給(発電量)が多いと、せっかくの再生エネルギーをストップさせる出力制御をお願いしなければならないのが現実です。
湧田さん
森村
せっかくのクリーンエネルギーが、もったいない状況なのですね。
そうですね。そこで冬場の昼間など電気が余る時間帯に、意図的に電気を使ってもらう「デマンドレスポンス(DR)」という取り組みを始めました。
「どうすれば太陽光発電を余すことなく有効活用できるか」を考えた結果、注目したのがEV(電気自動車)の充電器活用です。
利用者の皆様に「電気が余っている昼間に充電する」という、新しいライフスタイルへの行動変容を促すイメージですね。
湧田さん

森村
電気が余ってしまうという課題は、今回の取り組みで初めて知り大変驚きました!
ちなみに、これまでにも沖縄県内でこうした行動変容を促すような実証実験は行われてきたのでしょうか?
過去には沖縄県・宮古島市のパイナガマ公園にて「謎解き×キッチンカーイベント」を実施しています。
夜の野外イベントに足を運んでもらい、エアコンや照明など夏の夜間に集中する電力需要を抑えることが狙いでした。県民の皆さんに楽しんでもらいながら、行動を変える取り組みとなっています。
こちらは電力需要が高まる時間帯に電気の使用量を減らす「下げDR」ですね。
金城さん
取り組みの詳細はこちら
森村
なるほど!
対して今回のEV施策は、余った電気を有効に使う「上げDR」の取り組みとなるわけですね。
■きっかけはアキッパの仕組みが「EV充電のDRのパートナー」として最適だと感じたから
森村
今回の実証事業を進めるにあたって、パートナーとしてアキッパにお声がけいただいたきっかけは何だったのでしょうか?
ちょうど太陽光発電のDR実証事業に取り組んでいる最中、アキッパに「実は別件で太陽光を活用する取り組みも考えている」と相談したところ、アキッパの仕組みを使うことが課題解決に対して最適だと感じ、トントン拍子で一緒に取り組むことが決定しました。
湧田さん
具体的にはアキッパの
・鉄塔や変電所の空きスペースを駐車場として有効活用する仕組み
・自分たちで貸し出し日時や料金設定を細かく設定できるところ
・駐車場シェア専用保険(※)の安心感
などが決め手となりました。
湧田さん
※アキッパでは、24時間365日対応の電話サポート体制に加え、駐車場シェア専用保険に加入しており、駐車スペースの貸し出しにおいて発生した物損や傷害・賠償を補償いたします(詳しくはこちら)

■駐車場貸し出しで見えてきたEV充電活用のポテンシャル
森村
アキッパで駐車場の貸し出しをしていただいていますが、予約状況や手応えはいかがでしたか?
結論から言うと、かなり予約が入っています!
特に沖縄アリーナ近くの駐車場は、イベント時の需要が高いですね。那覇市内の駐車場も慢性的な駐車場不足なので、常に予約が入る状態です。
「目的地の間近に停めたい」という沖縄県内のニーズに、予約制がうまくハマったと感じています。
湧田さん

森村
多くの方のアクセス改善につながっているようで嬉しいです。
今回の実証実験で貸し出しを開始したEVの充電活用という面ではいかがでしょうか。
2月16日から駐車場がDR料金設定となっており、お得に充電器を利用いただけるため、EV車の方にぜひ活用いただきたいと思っています。
実は今回の実証実験をニュースで見たという方から「見学したい」という問い合わせも届いています。
金城さん
新聞を見た方から2件ほど弊社に問い合わせがあり、興味を持っている方が確実にいるんだなと手応えを感じています。
長嶺さん
森村
そうだったのですね!今回の取り組みを多くの方に知っていただくことが、EV利用が広がる大きなきっかけになりそうです。
※ 本取り組みについて沖縄タイムスさま、琉球新報さまに取材いただきました。
まずはこの実証実験を通じて「この取り組みにどれほどの意義と可能性があるのか」をしっかり見極めたいと思っています。
その上で、将来的には一つのビジネスモデルとして自立させていくことが目標です。
アキッパさんを活用して遊休地活用を継続しながら、同時にEV充電のニーズも満たしていくことで、より多くの方の利便性を高められると考えています。
湧田さん

■今はまだ「スモールスタート」でも、10年後の沖縄には必要不可欠な一歩
森村
EV需要が増えれば、環境にも貢献できるかと思います。
今回の取り組みが、未来にどうつながっていくのか非常に楽しみですね。
今回はスモールスタートではありますが、非常に意義のある「第一歩」だと考えています。
「再エネの電気が余る」というのは、実は最近起き始めたばかりの現象です。まだ社会全体で広く認識されているわけではありませんが、再エネ導入が進む未来では必ず課題になると考えています。
将来に向けて今から解決策を模索しながら、クリーンエネルギーを無駄なく活用する仕組みを確立し、カーボンニュートラルの実現にしっかり貢献していきたいですね。
湧田さん
またEVは単なる移動手段ではなく「動く蓄電池」でもあります。
沖縄は台風が多い地域ですが、災害時の非常用電源としても活用できると2050年の脱炭素だけではなく、地域の防災対策としても大きな可能性があると考えています。
長嶺さん
森村
動く蓄電池!そう考えると可能性はさらに広がりますね。
「充電スポットがないからEVが増えない」というインフラの課題を、この取り組みで突破したいですね。今回の実証実験で社会へのインパクトを証明していきたいです。
外間さん
森村
まさに「鶏と卵」の課題解決ですね!
最後に、EVを利用されている方や検討中の方へメッセージをお願いします。
実はEVはランニングコストで見ると決して高いわけではありません。車を買い換える際の選択肢として、今回の取り組みとともにぜひ知っていただきたいです!
金城さん
EVを選ばれる方は環境意識を高く持たれている人も多いと思います。今回のDRを賢く活用していただき、私たちと一緒に環境に配慮した沖縄の未来を作っていきましょう!
湧田さん
森村
素晴らしいビジョンですね。本日はありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
実はこの取材が終わった後、今回の実証実験の対象となっている駐車場にEV車からの予約が入りました!
「まだ認知はこれから」とお話しされていた矢先の出来事に、沖縄県内のEV需要の確かなポテンシャルを肌で感じる瞬間となりました。

EVの利用があった那覇市・東町南公園横の駐車場
最後に本取り組みの担当者であるakippa・田中のコメントを紹介します。

日々の暮らしの中で、「気候変動」を年々強く実感するようになりました。
次世代にきれいな地球を残すためにも、こうした試行錯誤を重ねながら、カーボンニュートラルの実現に向けてアキッパを通じて貢献していきたいと強く感じています。
取り組みにはまだまだ課題もありますが、2026年・2027年と改善を重ねていくことで、大きなヒントを得られる手応えもあり、今からとてもワクワクしています。
引き続き、沖縄エネテックさん・沖縄電力さんとともに頑張ってまいります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

森村 優香
広報
2013年4月に新卒3期生として入社。営業職で入社するも初日に「広報やってみないか」と代表の金谷に言われ断れず、以降ずっと広報を担当。特に関西では金髪広報として有名。
お酒が大好きだが、意外と23時には寝ていたいタイプ。全国の地酒制覇を目指し、47都道府県への旅行を計画中。