こんにちは、広報の石川です。
先日、社内のチャットがざわついた一つの投稿がありました。
akippaの駐車場オーナーであるユーミーClassさまが、社内のアワードで優勝されたとのこと。Win-Win-Winの関係を築きたいと考えているakippaにとっては、とても嬉しいニュースでした。
そこで今回は、そんな湘南エリア最大の不動産管理会社であるユーミーClassさまに、慣れないインタビュアーの仕事にど緊張しながらも突撃インタビューしてきました!
1500万円の赤字が改善
石川
今日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、まずakippaを始めたきっかけを教えてください。
弊社は、賃貸物件の管理と、その物件に付帯する駐車場の賃貸管理を行なっています。
駐車場は8000車室ほど管理しており、その半数はサブリースで一括で借り上げています。
ここ湘南エリアでは一家に一台は車を持っている方が多いのですが、自動車を所有していない世帯もあります。そうすると借り上げている駐車場に空きが出て、弊社としては年間1500万円ほどの赤字が出ていました。
何年もその状況が続いていて改善しなければいけないということで、最初はSUUMOドライブさんで駐車場のシェアリングを始めました。その後、SUUMOドライブさんがサービス終了されるタイミングでakippaを紹介いただき、2018年7月からakippaに掲載することになりました。
和田氏
石川
実際にakippaに載せていただいてどうでしたか?
akippaは会員数が多いので、たくさん予約が入り利用頻度が圧倒的に増えました。それにより我々の解決すべき課題だった「収益」の部分は改善しました。
akippa以外にも、月極募集の看板を設置したり、ポータルサイトへの掲載を増やしたりと様々な施策をしていますが、合計で年間700万円ほどの収益改善に繋がっています。
和田氏
石川
700万円ですか!それはすごいですね。
現在akippaさんとは、次の施策として「システム連携」を進めるお話をしています。
先ほども打ち合わせをしていて、2019年内を目処に連携ができるようになるようなので、楽しみです。
和田氏
石川
システム連携によりどのようなことが変わるのでしょう?
現在、弊社の各拠点にいる事務担当が月に1度、契約の決まっていない駐車場をリストアップしてakippaに連絡するというフローを取っているのですが、そうすると保守的になり「絶対に契約が決まらない駐車場」しか載せないのです。
例えば、マンションは満室だが付随する駐車場が3車室空いているところはakippaに掲載してもらいますが、マンション1室と駐車場1車室が空いている物件は、契約が決まる可能性があるので事務担当はakippaに掲載するリストには入れないんです。
実際、500車室ほど契約が決まっていないのですが、akippaに掲載しているのは100から多くて200車室ほどです。空いているのに勿体無いですよね。
システム連携をして日々貸し出し設定ができるようになると、貸し出せる台数が増えると考えています。
和田氏
石川
事務の方の作業も減りますし、収益改善にもつながりそうですね。
サービスもプレゼンも一緒に取り組んで勝ち取った優勝
石川
御社の社内アワード「ユーミーアワード」で優勝されたと伺いました。
これまで弊社ユーミーClassだけで年に一度「Class Award」というアワードを開催していましたが、今年からユーミーホールディングス全体で表彰する制度「ユーミーアワード」ができました。グループ各社からすると初の表彰制度でしたが、我々は例年通り「Class Award」に向けて準備をしていました。
各社、予選へのエントリー基準は異なりますが、弊社では「Class Award」を「ユーミーアワード」の予選に位置付けていました。「Class Award」には20チームほどがエントリーをし、予選、決勝戦を行い、決勝を勝ち抜いた4チームが「ユーミーアワード」にエントリーできます。
「ユーミーアワード」は、各社からのエントリー後、書類審査、審査員に向けてプレゼンを行う予選会があり、勝ち抜けた3チームがグループ全体で年に一度行われる出陣式にて全グループ従業員の前でプレゼンをします。予選敗退したものも含めると50チームほどのエントリーがあったかと思います。
出陣式は400〜500名ほどいたので、さすがに緊張しました(笑)
清田氏
石川
400人以上ですか。そんなに大勢の方にakippaを知っていただく機会を作ってくださりありがとうございます。
「Class Award」では2位だったので、「ユーミーアワード」への出場が決まってからは、
数字以外の内容も盛り込もうと営業担当の斉藤さんや大塚さんに色々とアドバイスをいただきながら発表内容を変更していきました。
予選(Class Award)では「外部に委託しているだけでしょ」という声もあったのですが、私としては斉藤さんや大塚さんから新しい提案をいただいたり相談したりしながら一緒に進めており、任せているだけではないと思っているので、その辺りを盛り込みました。
akippaさんと一緒にやっていることに私としてもやりがいを感じているので、そこを訴えたかったんですね。プレゼンではやはりそこが刺さりました。
直前まで和田が資料を修正して、40枚くらいの資料になりました。プレゼン時間は7分間だったのですが10分以上は話しましたね(笑)。
清田氏
石川
数字以外のところとは、どのようなことをお話されたのでしょうか?
大塚さんにアドバイスをいただきながら、地域貢献や渋滞の解決にも繋がるということや、入居者さん・物件オーナーさんも喜ぶ施策であることを話しました。 akippaさんの「人と人が会う」というメッセージも入れました。
清田氏
斉藤
実際、社内のデータで利用目的別に見てみると、「家族・知人宅訪問」というのが3〜4割あったんですよね。看板を設置していただいたり、ユーミーさん独自で入居者向けにチラシを配っていただいたり、工夫もしていただいているので利用に繋がっているんだと思います。
住民の方にも役立っているのはまさにakippaの「人と人が会う」ということを実現していますし、嬉しいですね。
これまで来客用駐車場はほとんどの物件で用意ができていなくて、住民の方からお問い合わせをいただいても断っていたので、こちらとしてもありがたいです。この辺りは大学も多いので、例えば引越しシーズンになると親御さんが地方から1週間出てくるので駐車場を貸して欲しいという問い合わせが毎年入ります。その際にakippaを紹介できるのは住民のためにもなるので良いですね。
和田氏
石川
住民の方々にも役立っているのはこちらも嬉しいですね。
実際に、優勝されて何か変わったことはありましたか?
発表することによって、駐車場の収益改善に我々がこれだけ動いているということをグループ全体にも知ってもらえたことは大きかったと思います。「akippaって何?」とか、「駐車場は空いている」というイメージもありましたが、きちんと一人一人に我々の取り組みを伝えることができたのは意味がありました。
akippaさんとの取り組み以外にも、現地を清掃したり、看板を設置して月極めを募集したり色々な取り組みをすることで月極めの契約も決まり、昨年に比べ空き車室は減少しました。それによって収益が改善しているので、取り組みを知ってもらえたのは大きな成果です。
和田氏
大塚
実際現場の方は駐車場事業が赤字ということ認識していたのですか?
赤字ということは認識していたと思います。駐車場は「空いている」というイメージだったので。 ただそれが1500万円という規模での赤字だったということや、空車室を埋めるために試行錯誤していることはあまり理解してもらえていなかったので、そういう意味では現場にもなぜこういった取り組みをしているのか、意義を理解してもらえたと思います。
和田氏
意見交換をしながら新しいビジネスを生み出したい
石川
最後に、今後のakippaに期待していただいていることがあれば教えてください。
大塚さんも斉藤さんもakippaのサービスに限らず、いつも新しい話を持ってきてくれるのですが、シェアリングの話だけではなくて、動きを提供しながらやりとりができると発展性があって何か新しいものが生まれるなと感じているところです。
今日もこの取材の前に、システム連携の話をさせていただいてたり、こちらの動きも共有しながら進められるのがこちらとしてもやりやすいですね。
斉藤さんは全体会議に出て現場に説明をしてくれたり、この間もakippaの看板を支店に直接持って行ってコミュニケーションをとってくれました。こちらとしては本社にまとめて郵送してもらえれば良いと思っていたので、こちらの要望以上の対応をしていただいています。
現場の課題を聞いて、新しい提案をいただけると、面白いというか次に繋がるお話ができるのではないかと思います。
清田氏
石川
私も知りませんでした・・!
ユーミーさんに訪問していることは知っていましたが、そんなことまでしていたとは全く知りませんでした!
斉藤
いやいや(苦笑)
これからちょうど評価の時期なんで(笑)
我々も逆にアイデアを頂戴して、意見交換をできているというのは私も実感しています。
私は掲載をお願いしている側なので、何かしら新しい情報を持って行きたいとは思っています。
石川
和田さんはいかがですか?
これからはシェアリングの時代と言われているので、弊社も一時期シェアサイクルをやったのですが、akippaさんは『シェア』という観点でうまくいっていると思うので、何か新しいことを考えていただけたら面白いのかな、と思います。
自分たちは不動産や駐車場のことは詳しくても、ITに関しては詳しくないので、そこをakippaさんと一緒にやっていけたら、シェアリングの新しい形ができるのではないかと期待しています。
和田氏
大塚
シェアサイクルは弊社も一時期他社さんとの協業を検討していた時期がありましたが、なかなかビジネスにするのは難しいですね。
弊社も駐車場事業者ではないので、次のビジネスを考えるときには事業者さんの現場の声が重要になってきます。
今構想中の新しい企画に関しても、ユーミーClassさんにはいつも色々と情報を教えていただいているので、一緒に次のビジネスを作っている感覚です。ヒアリングさせていただくことでアイデアが形になっていくように思います。
新しい企画はいい感触なので、ぜひ期待していてください!
石川
akipediaでは今まだ言えないのが残念ですが、、、楽しみですね!
ありがとうございました。
普段あまり聞くことの少ない法人オーナーさまの声。
「一緒に作っている」と思っていただき、さらにやりがいに感じていただけていることに、まさにakippaの「Win-Win-Win」の関係が築けているのではないかと思いました。
同時に、普段見えないところで頑張る社員の姿が見えたのも良かったです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
石川 絢子
広報
慶應義塾大学卒業後、インターネット広告代理店、グリーを経て2018年4月にakippaへ入社。グリー時代は新規事業立ち上げや管理系業務、広報など幅広く担当したが、現在akippaでは広報マネージャーを担当。
趣味は旅行で年間3回海外に行くことを目標にしている。
大塚 康広
営業
新卒で自動車関連メーカーに入社、その後はIT/WEB業界一筋。前職では10年間、総合商社丸紅の事業会社で新規サービス立ち上げやブランドプロジェクトなどを担当。2017年5月にakippaに入社し、大手企業への駐車場開拓営業や、スポーツクラブや大型イベントとの連携を推進している。趣味は釣り。
斉藤 貴志
営業
福島県出身。大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。その後ソフトウェア会社に転職し8年間営業経験を積んだ後、「今ないものを作るワクワク」を求めて2017年4月にakippaに入社。”ホスピタリティ力”と”現場対応力”はakippa内でもトップクラス。
ビールと愛犬をこよなく愛している。