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新卒で広報に任命された私が、最初に取り組んだことを5つまとめてみた

こんにちは!

最近やたらとお笑い芸人の納言のみゆきに似ていると言われる広報の森村です。

そんな私ですが、自分の広報歴を聞かれた際に「いやあ、新卒でいきなり広報しろと言われまして(ヘラヘラ)」と、答えていると、

「私も急に広報に抜擢されて、何をしていいのかわかりません!」とか

「広報を担当することになったのですが、前任がいなくて困っています、、」という相談を受ける機会が増えてきました。

ということで参考になるかならないかは置いておいて、新卒1年目(広報1年目)で取り組んでいたことを(ゆるめに)5つ記そうかと思います。

1.プレスリリースを週に3本書いて送る

入社して、まずはじめに取り組んだ広報らしい業務。そう「プレスリリースの作成」です。

新卒で入社した当時、プレスリリースという単語も知らなかったため、プレスリリースに関する本を買ったりもしましたが、肝心なことを忘れていました。私ホント本が読めない人でした。

そのためネット上で他社さまのプレスリリースを検索しまくり、読みまくっていました。そしてそれを真似して作成をしていました。

(趣味でも何でもいいので、自分の好きな物事に関するプレスリリースを読むのおすすめです。)

そうして出来たリリースは透明の封筒に入れて郵送。

なぜ透明かというと、開けなくてもプレスリリースが透けて読めるからです。

表が白で裏が透明の封筒。文房具を扱うショップやネットで購入できる。

取材で各地を飛び回るメディアさまは、プレスリリースに目を通す時間はほとんどありません。少しでも目に止まればと、透明の封筒に入れていました。

また、他の記者さまに共有される場合や、万が一紛失された時のことを考えてプレスリリースは必ず2枚入れて送っていました。

結果、過去数百通送って取材に繋がったのは2件。(テレビ1局、新聞1社)

はっきり言って、封筒に入れたり、宛名を書いたり、めちゃくちゃ時間と労力が取られます!!もし可能であればPR TIMESなどのプレスリリース配信サービスを活用してください。

とはいえ、入社当時は週3~4本はリリースを書いて送っていました。

そんな送るネタないわ〜という方も多いと思います。当たり前ですよね。

私の場合、社会の出来事や季節に関することなど、今が「旬」の情報と自社を組み合わせてネタを作って勝手に送っていました。

(梅雨の時期、営業サラリーマンが教える雨の日対策、とか。懐かしい)

今話題になっていること=どこのメディアの方も欲しい情報ということ。

話題となっていることと少しでも自分の会社やサービスが絡めば、もうそれは「旬なニュース」の仲間入り決定です。

最近では「免許返納」のワードを自社サービスと絡めて発信を続けていたところ、メディアさまに興味を持っていただくことができ、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」や、フジテレビの「とくダネ!」に紹介していただいたりもしました。

「とくダネ!」の撮影の様子

「ダイナミック・プライシング」に関しても(※)も同様です。

詳細は同じ広報グループの石川がまとめています▼

(※)ダイナミック・プライシングとは、同一の商品やサービスの価格を需要と供給の状況に合わせて変動させる価格戦略。動的価格設定や変動料金制ともいう。(wikiより)

普段から、何かの出来事やホットワードと自社やサービスを関連付ける癖をつけるようになったのもこの頃から。早いうちからこの癖はつけておくことをおすすめします!

2.電話をひたすら掛けた

その次に行ったことは「電話」です。メディアさまに向けて、もうひたすら電話をしていました。

入社当時は(akippaのサービスが誕生する前)、営業担当のテレアポの声や、電話のコール音が鳴り響くザ☆営業会社。

とりあえずメディアさまに電話を掛けて、サービスの良さを伝えよう!と奮起したわけです。

(ちなみにメディアさまの連絡先などは「広報マスコミハンドブック」など、本屋さんで手に入ります。単純にどのようなメディア媒体があるのかを知れるので、すごく重宝していました。)

結論から言うと全然成功しません。びっくりするくらいうまくいきません。

よくよく考えると、この時「営業」と「広報」の違いが明確にわかったような気がします。

サービスを「売る」姿勢では成り立たない。あくまで「情報を提供」という立場でいなければいけません。メディアさまが発信したい、世の中に情報として伝えたいものを先回りして伝えられるようになることが大切です。

電話を掛けていた当時の私はまさに「サービスを売る営業」のようだったと思います。

(とはいえ、自社サービスの話をする時、テンション上がってめっちゃプッシュしたくなるよね〜わかるよわかる)

ただ、電話には例外があります。地方の新聞社やテレビ局です。

私の経験測ですが、地方メディアの方々はその地域に関するネタをめちゃくちゃ探しておられます。

電話をしても、じっくり聞いていただけることが多いです。

(ただし、その地方と自社サービスの関わりを明確にしないとダメですよ!)

FAXでリリースを送る→電話を掛けてリリースを見ながら話す、という流れを続けた結果、テレビや新聞を含めた10媒体以上のメディアにて掲載していただくことができました。

この地方へのメディア露出は入社から数年後のことにはなるのですが、はじめに電話をひたすら掛けた経験は、この時すごく活きたと感じています。

3.ブログを書き始めた

次に行ったことは「広報ブログ」です。

ブログなんて思春期真っ只中だった中学校以来。

何を書いていいのやらとはじめは悪戦苦闘しながら更新していました。

主に更新していたのは

・メディア掲載情報

・社内での出来事

・登壇イベントのレポート

あたり。

はじめは意味があるのかかなり疑心暗鬼な部分がありました。

しかし、2014年に読売テレビの朝の番組「すまたん!」で紹介していただいた際、ディレクターの方にどこでakippaを知ったのか伺ったところ、なんとブログとの回答が。

正直かなり驚いて、かなり嬉しかった記憶があります。

(でもなんか「読んでます!」と言われるとめちゃくちゃ恥ずかしい。アホなこともいっぱい更新していたので)

ディレクターの方は「ブログで会社の明るい雰囲気も分かり、撮影のイメージも掴めた」と言ってくれました。

テレビ取材の際、大切なのは「撮れる絵がどれだけあるか」です。

新聞や雑誌とは違い、常に映像で情報を発信しなければいけません。

つまり「動きがあって映える対象」がないとテレビは成立しません。

会社の雰囲気をブログから読み取ってもらえ、「絵が撮れそう」と判断してもらえたのは大きなことでした。

そこから記者さまから「ブログ見てました!」と言ってもらえることが増えました。

あと地味に掲載情報をブログで発信することは大切だと思います。

ブログを見た人に、世間から注目されていることが伝わることはもちろん、企業が信頼できるかどうかにも繋がります。

4.テレビを死ぬほど観た

次に行ったことは「テレビを観る」ことです。

オフィスにテレビとDVDプレイヤーを購入し、デスクでひたすら録画をしたテレビ番組を1.3倍速で観ていました。

基本的には各番組の各コーナーをチェックし、それぞれどのような内容が紹介されているかをメモしながら観ていきます。

想像してみてください。周りがキーボードの音を響かせながら、せわしなく電話対応をしているところで一人テレビをひたすら観る姿を。

一見、羨ましいやん!と思うかもしれませんが、はっきり言って業務としては地獄です。

もう午後2時とか最悪です。まったりしてめちゃくちゃ眠くなります。

(実は私森村は、自他共に認めるテレビ大好きっ子。普段からめちゃめちゃテレビを観るので、この時期は仕事もプライベートも関係なくずっとテレビを観ていたことになります。)

この時期は時の流れが永遠に感じていました。(まじで)

しかし、この業務のおかげで得られたこともあります。

朝や夕方の各局の帯番組(※)の特性だったり、どういった年齢層をターゲットにしているのかなどが少しずつ見えてきます。

そうなるとおのずと「このネタはこの番組のこのコーナーに向いている」など何となくですが分かってくるようになりました。

※テレビ・ラジオで放送される番組のうち、複数曜日の同じ時間帯に放送されるレギュラー番組のこと(wikiより)

また、番組やコーナーのVTR構成の流れも分かってきます。

「こういう流れで構成するので、こういう絵が必要」というのがイメージできるようになります。これも何となくだけど。

するとメディアさまへ企画を提案した際に、伝えるのがすごく楽スムーズになります。

でも正直、番組はもちろん、コーナーはものすごいスピードで変化するので、追うのはかなり時間をとられてしまいます。

そして番組の特性はメディアさまに直接聞くのが断然早いのですが、当時そのような知り合いがいなかった自分にとっては「手段がそれしかなかった」と考えています。

結論:(私の場合)普段からテレビを観ているので、正直そんなに観なくてもよかったと思っています(切実)

5.記者さまや他社広報さまとのつながりをつくった

次に行ったことは「記者さまや他社広報さまとの関係づくり」です。

これははじめに結論を言ってしまいますが、本当に大事。もうまじ大事。教科書なら線を引いて欲しいところ。

たとえばプレスリリースを送るにしても、「赤の他人から届いたもの」と「知っている人から届いたもの」どちらを優先的に見るか考えると一目瞭然ですよね。

某記者さまが以前話してくれました。

「知らない人からのプレスリリースって、少し怖いですよね。。ほら、カッターの刃とか入っていないか心配になります

おいおい過去に何があったんだ。

つまりそれだけ温度感が違うわけですよ。

だってそうでしょう!知り合いからの恋文(古い)は嬉し恥ずかしですが、知らない人からの恋文(古い)は下手すれば恐怖になりますよね。

(私?私は貰えたら何でも嬉しいけどね!)

「記者さまと関係を築きたいけど、正直どこで知り合うの?」

ここでカギとなるのが「広報同士のつながり」です。他社の広報さまから記者さまを紹介していただくことが比較的に多いです。(他にもいろいろあるけどね)

みんなで一緒にランチや会食でお会いして、会社のことやサービスのことを記者さまはもちろん、他社広報さまにも知ってもらい、ファンになってもらう。ここまでの流れは大切です。

そして同時に、広報は「一人部署体制」の会社も多く(私は社長が上司だったけど)広報業務での相談相手にもなるため、記者さまや広報さまは「貴重な戦友」といっても過言ではありません。

また、新聞やテレビ番組は「抱き合わせ」と言って、取材テーマに合わせて1社だけではなく、3社ほど一緒に特集をされることが多くあります。

1社だけになると、本当にそのテーマが世間で注目されているのかが分かりづらく「一部で注目されているだけなんじゃ、、」と思われてしまうかもしれません。しかし3社ほどそのテーマに沿ったことに取り組んでいる企業がいれば、世間一般的に注目されている!ということも伝わりやすいです。

そこでも、知り合いの広報さまが多ければ多いほど有利です。

似たような取り組みをしている企業さまをすぐに提案できたり、時には一緒に何かを進めたり、出来ることが格段に増えます。

逆に、記者さまから「こんな会社知らない?」と聞かれて紹介等もスムーズにできます。

広報さまとも記者さまとも助け合いながら、仕事を進めていくことが必須ですね。

(関係ないけど、最近では記者さまからもちらほら「akippaユーザーになりましたよ!」と言っていただけます。正直言ってめちゃくちゃ嬉しいんだぜ!)

最後に、、、

いかがでしたでしょうか。正直広報のやり方に正解って無いんですよね!だから楽しいのだけれども。

今回紹介したものも、あくまで私が経験してきた「事実」を(ゆるく)記しただけにすぎません。人によっては「アリエナイ!」という考えの方もいるかもしれません。

広報を始めたばかりの人の参考に、少しでもなればいいなと思っております。

また、「どう?すごいでしょ!」ということを言いたいわけでもありません。

この記事で私が伝えたかったのは、「こんな私でもできるんだよ」ということです。

今、広報を急に担当しないといけなくなったり、私のように新卒で入社し、社会人としての知識も浅い状態で広報に任命されたあなた。

何をしていいかわからず、きっと不安だと思います。

「広報って何をしているか知らない」とか「会社をTVに出して」とか言われて、とんでもなくプレッシャーを感じていると思います。

でも大丈夫です。こんな私でも今の今まで続けてこれています。

当時直属の上司であった社長の教えも沢山あったり、周りの人が暖かく助けてくれることも多々ありました。

失敗してもいいじゃないですか。私なんて人生失敗だらけです。

とりあえずいろいろやってみて、自分のやり方を築いていってください。

頑張ってください!あなたの広報ライフを応援しています。

森村 優香

広報

2013年4月に新卒3期生として入社。営業職で入社するも初日に「広報やってみないか」と代表の金谷に言われ断れず、以降ずっと広報を担当。特に関西では金髪広報として有名。
お酒が大好きだが、意外と23時には寝ていたいタイプ。全国の地酒制覇を目指し、47都道府県への旅行を計画中。