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コロナ禍の2ヶ月で100回以上のメディア露出につながった、4つの広報施策と3つのポイントとは?

こんにちは、広報の石川です。

緊急事態宣言が解除され、「新しい生活様式」のなか徐々に経済が再開し始めましたね!私も先週末、約2ヶ月ぶりに外食をして美味しいランチをいただき、飲食店のありがたさを心から感じたところです。

さて、今回は、コロナ禍で行った4つの施策についてまとめたいと思います。

というのも、私たちakippaは駐車場という「移動ありきのサービス」を提供しており、外出自粛のなかでメディアで紹介してもらうのは難しいだろうと思っていたのですが、2ヶ月でなんと100回以上メディアで取り上げていただいていました・・!自分たちでも驚きが隠せないほどなのですが、振り返ると学びが多かったので、広報チームの知恵を集結して自分たち自身の振り返りと他社広報さんの参考になればと思い、施策の概要とポイントをまとめてみることにしました。

施策① 自社のデータを活用
通勤・通学の需要増加を、データで公表

COOの杉村から入手した「最近、通勤・通学の利用者が増えている模様」という情報。ここから、akippa駐車場を利用目的別にデータを分析し、その結果をプレスリリースにまとめて発信しました。「駐車場をWebで予約する」というakippaの仕組みだからこそ出せた独自のデータです。緊急事態宣言前と後で、駐車場利用目的を比較し、その変化をランキング形式で公表しました。

プレスリリースを出したタイミングでも取り上げていただきましたが、その後「緊急事態宣言解除」「新しい生活様式」と、報道内容が変わるたびにメディアの方からお問い合わせをいただきました。”なくてはならぬ”情報を提供できたのではないかなと思います。

4月22日発表 プレスリリース
【通勤・通学でのakippa利用エリア別調査】全体的に増加傾向、特に東京都心部の需要増加が顕著に。

プレスリリースには書ききれない内容もあったので、オウンドメディア(akipedia)でも補足情報を公開しています。

5月14日更新 akipedia
akippaで「通勤」の駐車場利用が1.5倍以上増加?!エリア別調査結果の詳細を公開

緊急事態宣言が解除され、「新しい生活様式」になると人々の行動もまた変化すると思います。そのあたりも今後、分析して参考になる結果が出せたら公表できれば良いかなと考えています!(ノープランですが!)

施策② サービスの新しい活用方法
3密回避の駐車場で、野菜・お弁当販売を実施

スーパーの「3密」が問題視されているなかで、駐車場という”密”ではない空間で何かできないか考えていたところに、以前より親交のあったYACYBERさまより代表の金谷にご連絡をいただき実現にいたりました。
「時流にあっている明るいニュースなので紹介したい」とこれまで繋がりのなかった記者さまからも報道を見てご連絡をいただきました。akippaのブランド・プロポジションは「PARK UP. anytime anywhere」。サービスの提供を通じて「みんなを元気にする」といった意味が込められており、明るいニュースを届けられたことはとても嬉しいです!
また、野菜やお弁当の事業者さまや、スペースを貸し出したいという土地オーナーさんからのお問い合わせも非常に多く、反響を感じています。

4月27日発表 プレスリリース
akippaとYACYBERが連携し、駐車場を無人野菜直売所として新たに活用!

5月19日発表 プレスリリース
akippaの駐車場を「お弁当販売所」として活用!

施策③ サービス提供による支援
日常生活で車を使われる方へのご支援クーポン配布

こちらは、マーケティングチームの施策に連動したものになりますが、これまでに5回ご支援クーポンについてのお知らせをしてきました。
外出自粛が求められるなかでも、医療従事者の方の通勤や週末の買い物など、日常生活で車移動が必要な方も多くいらっしゃいます。そのような方を支援する施策として繰り返し使える15%OFFクーポンを出してきました。
マーケティングチームが出すメルマガは、既存のakippaユーザーさんに対してのものになりますが、まだakippaを知らない人のなかにも日常生活で車移動をされる方は多くいらっしゃいます。プレスリリースやメディア掲載を通じてakippaを知らなかった方々にも情報を届けられればと思い情報発信をしています。

5月27日発表 プレスリリース
駐車場予約アプリakippa、新しい生活様式でも車移動をご検討されている方を支援します!

施策④ 自社の従業員向けコロナ対応
在宅勤務補助制度、車通勤の許可を発表

こちらは管理部門が中心となって、従業員向けに案内した施策です。施策自体は従業員向けではありますが、対応を悩む他社のご担当者さまにも事例として参考にしていただければと思い、公表しました。

なお、6月以降は在宅勤務か出勤か、部署ごとにパフォーマンスを最大化できる方法を選択できるようになりました。広報は、週2程度で出社する予定です!

4月13日発表 プレスリリース
akippa、在宅勤務中の従業員向けに2つのサポート施策を実施 〜在宅勤務補助制度の導入、車通勤許可と駐車場代等の補助〜

まとめ
メディア露出につながった3つのポイント

私たちが取り組んだコロナウイルスに関連した広報施策は以上の4つでした。
他にも通常のニュースの発信はしたものの、何が良かったのかまとめると3点ありました。

  1. 時流を捉え、ネタに転換する
  2. 自社のミッション・ビジョンから、できることを考える
  3. 発信し続ける

1点目「時流を捉え、ネタに転換する」について、世の中の変化に敏感になっておき、一方で社内の情報や変化をキャッチアップしてすぐに「ネタ」に変えて考えることができるようにしておくことが大切なように思います。

たとえば施策①で紹介した通勤需要に関しては、「駐車場=外出自粛で使わない」から「駐車場=移動が必要な人が安心して使える」といった形に発想の転換ができます。施策②駐車場での野菜・お弁当の販売では、「スーパーの3密」のニュースを見て「駐車場は密ではないので活用できるのではないか」と考えました。

切り口が見つかればあとは情報を整理してまとめ、動くことに集中できるので、「時流を捉える」ことは常に意識しておきたいポイントです。世の中の注目が集まっているタイミングで発信ができると、メディアもとい世間からの注目を集めることができ、メディア露出の効果も最大化できるのではないかなと思います。

2点目について、akippaは”なくてはならぬ”をつくる、困りごと解決企業です。そして、駐車場を通じて”あいたい”をつなぎ、人々を元気付けたいと考えています。
ミッションから掘り下げ、「世間の”困りごと”は何だろう?」「どうやったら元気になるかな?」と考えることで、施策②で紹介した野菜やお弁当の直売所に繋がりました。(と堂々と書いていますが、金谷の力を借りたところが大きいです笑)

3点目「発信し続ける」について、私たちはプレスリリースやSNSで施策を一度発信するだけではなく、メディアで紹介していただいた時にも改めてSNSで発信したり、オウンドメディア(akipedia)でも取り組みの背景を紹介したりと、繰り返し発信することを心がけています。これにより、メディアで紹介していただいたのをきっかけに他のメディアの方からご連絡いただくこともありました

自分の行動に置き換えてみても常にメールやSNSをチェックしているわけではないので情報を見逃すことも多々ありますし、繰り返し目にするうちに気になってクリックすることもあるので、本当に伝えたい内容に関しては何度も発信しても良いのかなと思います
今回、施策②野菜やお弁当の販売、施策③ご支援クーポンに関しては、akippaを知らない、困っている方々にも届けたい内容だったので、発信をし続けたことにより多くの方に届けることができたのではないかなと思います。

いかがでしたでしょうか。

このような予期せぬ事態でも、ポイントを意識しつつ、広報としてできそうなことを考えることが大切だと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

石川 絢子

広報

慶應義塾大学卒業後、インターネット広告代理店、グリーを経て2018年4月にakippaへ入社。グリー時代は新規事業立ち上げや管理系業務、広報など幅広く担当したが、現在akippaでは広報マネージャーを担当。
趣味は旅行で年間3回海外に行くことを目標にしている。