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【akippaマルシェ × 街角ステージweldi】駐車場でのキッチンカー出店にかける3者の想いとは

こんにちは、akippaの石川です。

akippa駐車場でのキッチンカーや飲食物等の販売を行う「akippaマルシェ」。
akippaの駐車場オーナーさまに収益を得ていただくことはもちろん、時短営業や外出自粛などで影響を受けている飲食店の方々に、屋外で密を回避しつつ安価に出店できる機会創出などを目的に、昨年12月より実証実験を行っています。

さまざま場所にさまざまな事業者が出店してきましたが、3月31日(水)からは、ハウス食品グループ本社(以下:ハウス)さまが運営するキッチンカープラットフォーム事業「街角ステージweldi」と連携し、都内にて出店が始まりました(※)。
そこで今回は、出店初日「初台パソコン教室駐車場」にお邪魔し「レストランアラスカ」出店の様子をレポートするとともに、本取り組みに関わる3名に伺ったお話をまとめています。

※詳細はこちら
ハウス食品グループ本社のキッチンカープラットフォーム「街角ステージweldi」と駐車場予約アプリ「akippa」が業務提携。キッチンカー出店場所に駐車場シェアサービス最大手のakippa駐車場を活用 〜3月31日(水)より渋谷区初台にて出店開始〜

■当日の様子

今回の舞台となったのは「初台パソコン教室駐車場」。
京王新線初台駅から徒歩2分と非常に便利な立地にある駐車場です。

この駐車場に「街角ステージweldi」のキッチンカーを停めると・・・
そこは一気にレストランのように様変わりしました。

通行人の方々やパソコン教室の生徒さんも見慣れないキッチンカーの様子に興味津々で、「何やっているの?」とお声がけいただくこともありました。

レストランアラスカさんは、カレーやハンバーグ、ハンバーガーを販売。帰宅後に私もカレーをいただきました。
まるでレストランで食べている気分になるほど美味しいカレー。
それもそのはず、実際にレストランで提供している1週間じっくり煮込んだカレーだそう。 本当に美味しかったです。

この駐車場の敷地内には、小さなお弁当屋さんが常設しています。
今回の出店も、「困ったときは助け合い」と言ってくれたお弁当屋のお母さんの協力があって実現したもの。キッチンカーの出ていない日や気分転換に、こちらのお弁当屋さんも覗いてみてください。

■本取り組みにかける想い

ハウスさまはキッチンカーの事業を2019年9月からスタートし、2021年3月より「街角ステージweldi」として本格展開を開始しています。
akippaと組むのはもちろん今回が初めて。そして、今回出店いただいているレストランアラスカさまも今日が初めての出店とのことで、本取り組みに携わる3名にお話を伺いました。

※撮影時のみマスクを外しました。
左から、akippa田中、アラスカ佐藤氏、ハウス渡邉氏

ハウス食品グループ本社株式会社 新規事業開発部 渡邉裕大氏

−−なぜakippaの駐車場の活用を考えてくださったのでしょうか?

2019年のサービス開始当初から、akippaさんと何か一緒にやりたいとずっと思っていました。理由は大きく2つあり、1つはキッチンカーを出すにはスペースが必要ですがakippaさんは駐車場シェアサービス最大手という点、もう1つは私たちも遊休地を活用したいという考えがあり共通していると思ったからです。両社が連携することで、ビジネスパートナーとして一緒に事業を大きくしていきたいと考えていました。

実は、その当時からakippaさんの営業担当とたまに情報交換をしていました。akippaさんでは駐車以外の駐車場利用は禁止のため、難しいというお話を聞いていましたが、昨年12月にakippaマルシェの実証実験開始のプレスリリースを見て、「これは!」と思い改めて連絡し、すぐに進めることになりました。
街角ステージweldiの正式提供開始が3月3日に決まっていたので、そのリリース直後のスペースパートナー第一弾としてakippaさんとの調整を進めていきました。

weldiは新規事業として成長中ですので、スペースの候補をakippaさんに提案してもらえるのはとてもありがたく思っています。

−−この事業提携について、今後の展望を教えてください。

まずはこの初台のスペースでの売上最大化を実現することです。今日初めて出店してみて改善が必要な点、改良できそうな点も見えてきましたのでまずは収益最大化を目指します。
その上で、他の場所でも出店し、事業を拡大していきたいです。

株式会社アラスカ 経営戦略室室長 関東圏シニアマネージャー 佐藤佳典氏

−−初出店に至った経緯を教えてください。

コロナ禍で、飲食店は大打撃を受けています。私たちのレストランも例外ではなく、8割ほど売上が落ちることもありました。元通りには戻らない可能性も考えながら、私たちもテイクアウトを開始するなど新たなチャレンジをしてきました
キッチンカーに関しても選択肢の一つとして考えて調べていたこともありましたが、「車」と「場所」の確保という2つの壁があり諦めていました。そんな時に「街角ステージweldi」さんのニュースを見て、すぐにお問い合わせをしました。課題になっていた「車」「場所」の両方を手配していただけて、私たちは「お食事を届ける」というところに注力できるためです。
実は、3月8日にハウスさまにお問い合わせをし、31日に出店しています。自社でやっていたとしたら、車を購入してキッチンカーに改造したり、場所探しをして手続きや届出をしたりと、とてもこのスピード感では出店できていませんでした。

店舗にはないキッチンカー限定のハンバーガーも

−−この取り組みへの期待を教えてください。

レストランもテイクアウトも、お店に来ていただく必要がありますが、キッチンカーは「お客さまの元にお食事を届ける」ことができることが最大の魅力だと感じています。正直、人件費や諸経費を考えると採算が取れるかはわかりませんが、レストランにお食事に行くことを自粛しているお客さまに温かい食事を届けられることにとても期待をしています。
また駐車場という場所を活用することで、キッチンカー出店に限らず、たとえばテイクアウト商品を販売するなど、お客さまにお食事を届ける選択肢が広がる可能性がありますので、新たな販路として期待をしています。

akippa株式会社 事業企画室 フェロー 田中大貴

−−weldiさまとの取り組みに至った経緯を教えてください。

ハウスさまよりお声がけいただき、weldiを立ち上げるにあたっての背景や考え方に非常に共感したことと、実際のビジネススキームがakippaとの親和性が高く、両者の思惑が一致したためすぐに実施しようとなりました。
akippaは東京都内に出店できる場所を探し、何箇所かを候補として上げさせていただきました。その中にハウスさまが出店を希望する駐車場が見つかり、定期的な出店を実現することができ、ひとまず安堵しています。

−−ハウスさまとの取り組みに期待すること、今後の展望を教えてください。

「販売場所の確保」についてはakippaがノウハウを生かし、豊富な駐車場オーナーさまと連携しながら拡大していけると考えています。また、多くのドライバー(利用者)さまが会員としていらっしゃるため、集客面でも貢献できると考えています。

その一方で、キッチンカー事業者さまや飲食店さまと相対するノウハウは少ないため、大手飲食関連事業者として多くの知見を保有するハウスさまと協業することで、よりこの取り組みを加速させることができると考えています。まずは両社でノウハウを構築し、オペレーションを磨きこみ、10ヵ所程度まで販売場所を拡大していきたいです。

飲食店を出店する出店者、家や職場の近くでお弁当の購入機会がある消費者、akippa駐車場オーナー、そしてハウス、akippaと、関わる5者がWin-Win-Win-Win-Winとなる取り組み
多くの笑顔を見ることができて良かったです。

akippaはこれからも、駐車場を通じて、あなたの”あいたい”や”食べたい”をつないでいきます。

最後までお読みくださりありがとうございました!

田中 大貴

事業企画

大阪府立大学を卒業後、新卒で「Tポイント」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に入社。事業企画、営業、合弁会社の設立などを幅広く担当。2016年1月にakippaに入社後は営業チーム、運用チーム、ダイナミックプライシングチームのマネージャーを歴任し、現在は事業企画を担当。奥様の実家で飼っている犬(通称:いぬさん)を溺愛している。

石川 絢子

広報

慶應義塾大学卒業後、インターネット広告代理店、グリーを経て2018年4月にakippaへ入社。グリー時代は新規事業立ち上げや管理系業務、広報など幅広く担当したが、現在akippaでは広報マネージャーを担当。
趣味は旅行で年間3回海外に行くことを目標にしている。