こんにちは!広報の石川です。
akippaにいる4名の会計士資格保持者の1人で、2018年2月にakippaに入社して以降表に出る機会の少なかった清水に、監査役の役割について根掘り葉掘り聞きました。
ニートから苦労を乗り越え会計士の道へ
石川
それでは早速、お話を伺います。
まずはじめに、清水さんのキャリアを教えていただけますか?
主な職歴は2つで、社会人のスタートは会計士として監査法人に入所したところからはじまりました。
監査法人は外部から企業の監査をする立場だったのですが、監査というキャリアは活かしつつもう少し自分事として仕事をしたいと思い、内部監査、内部統制をできる上場会社の株式会社髙松コンストラクショングループへ転職をしました。
そこでは主に内部監査、内部統制のほかにも、会計士だからできるだろうということでM&Aも経験しました。事業会社といっても上場企業のホールディングスだったので、子会社を見ることが多かったです。ホールディングスの監査役について監査役業務もやっていました。
清水
石川
少し話は戻りますが、会計士の資格はいつ取られたのですか?
取得に至った経緯も教えてください。
2008年ですね。資格自体は、大学卒業してニートを経て、大学院に通いながら取った苦労組です。
経済学部、商学部、経営学部系で一番難しい資格がなんだろうと気になって調べたときに「会計士」を知って、ワンチャンこれを目指すか!と思ったのがきっかけです。
そこからは苦労したのですが、会計士を取った先にできることも多いし、その先キャリアが分岐していくのも面白いかなと思って勉強を続けました。サンクコストというか学生時代の楽しいことを捨ててまで勉強に費やしていたので、後に引けないと思って合格まで頑張りました。
清水
石川
本当に苦労して取られたんですね、すごいです!
続いて、akippa入社のきっかけを教えてください。
以前の職場は安定的な会社だったので、社内の監査をルールに沿って進めるだけでどこか閉鎖的な感じがしていたんですよね。
日常が普通に流れるような環境から、もう少しチャレンジングで熱量ある環境に身を置きたいと思ったことと、プラスして自分の経験も活かせる監査役として働けるところはないかなと探し始めたのが転職のきっかけです。
車にも乗らないのでそれまでakippaのことは知らなかったのですが、たまたまタイミングよくakippaの募集を見つけて、ビジョンに共感したのと代表の金谷さんの雰囲気というか人柄に魅力を感じたことが入社を決意したきっかけですね。
いままでご縁の大切さはあまり深く考えて無かった部分もありましたが、この時はご縁を感じて自分の中で運命づけました。
清水
石川
運命!
あの、そもそもなのですが、、、監査役のお仕事って何ですか?
なんとなくはわかるのですが、教えてください。
監査役とは、小さなほころびがないか確認していく仕事
ですよね。
難しく言うと、会社法の法律で義務付けられているのですが、上場するにあたり設置しなければいけないポジションの一つで、取締役の職務執行を監査することが監査役の仕事です。
といっても難しいと思うのでざっくりいうと、会社がやると決めているルールに則ってきちんと物事が進んでいるかを社内でチェックしていくイメージです。
小さなほころびがたくさんあるとそれが大きくなったときに爆発してしまうので、早い段階で確認していくという感じですね。
ステークホルダー(株主や投資家、社会、他会社をとりまく人たち)からは、会社や取締役がきちんと機能して、持続的な成長をして、社会的な信頼がされるような企業統治(コーポレートガバナンス)がされているかや、法令遵守(コンプライアンス)ができている状態を期待されています。
そういう体制ができているかを監査するというのが日常の仕事です。
最終目標は会社をより良くしたい、ミッション・ビジョンの達成するために毎日一歩ずつ進んでいきたいという点はみんなと同じです。
清水
実は身近な存在
石川
監査はどのような方法で行うのですか?
資料を見たり現場やその上長にヒアリングをしたりしながら、会社がルール通りに進んでいるかをチェックして、できていない箇所があれば指摘して軌道修正を促してPDCAを回していく、みたいな感じですね。
もちろん、特に問題があるわけではなくても、どのような作業が行われているか理解するためにヒアリングはするので、どこの部署でもお話を聞かせてもらう機会はあるかなと思います。
たとえば個人情報周りとか、駐車場開拓や掲載作業も「きちんとルール通りに進められているか」をチェックすることもあります。
担当部署が所管して整備したルールをきちんと守れているか、また現場に浸透しているかをチェックするのが監査役の役割です。
現場が売上獲得を一直線に目指していることを理解した上で、でも守りの部分もきちんとやらなければいけないがために時には社内から反発もあると思うので、まずは第一線で接する管理部は、そこが大変だろうし、リスペクトしています。
そのうえで、自分も自分の役割を果たすために色々と確認をしているわけです。
清水
石川
いち企業として成長を続けていくためには、売上を追い求める「攻め」ときちんとルールを作り遂行する「守り」のどちらも大事になるってことですね。
そうですね、その他にも世の中のトレンドや話題、法改正などに注目してakippaはきちんとできているか、などを調査して、できていなければ正して、最終的には取締役会で共有、株主総会で報告しています。
どうしても経営陣と話すことが多くはなるけれど、資料を見たり、現場の話を聞いたりしないとわからないこともたくさんあるので、現場の皆さんにヒアリングすることもあって、現場から相談してもらうのも大歓迎なのです。
「監査」というとハードルが高くなるけれど、事業部でもないので第三者的に意見を聞ける立場でもあるかなと思っていて。
なんでも相談してもらえたら聞くし、カジュアルな相談から「そんなんあるんや!」と気付くこともあるので、気軽に相談してもらえるのは嬉しいです。その中で改善するべきところが見つかれば対応するし、それは必要ないとなればそのままになることもありますが。
清水
石川
「監査役」と聞くとどこか小難しくて、清水さんって何しているんだろう???みたいに思ったことはあるんですけど、意外と身近だったんですね。笑
そうなんです!
清水
石川
ちなみに、この監査役業務、前職の上場企業時代と同じですか?違いますか?
基本的にはやっていることは同じですね。
ただ、上場後は当たり前の仕組みになっていくから漠然と作業を回していくだけの部分はあるけれど、akippaみたいな未上場ベンチャーはそもそも仕組みが未熟な部分があるのでそこは違うかなと思います。
逆に上場会社と違って何でもかんでもが整っているわけではない、というのも面白みだと思っています。
清水
石川
ルーティンではないところはベンチャーの面白みですね!
清水さんはフランクな方なので元々距離感近い存在でしたが、「監査役」との距離感も今日のお話でだいぶ近づいた気がします。
お話いただきありがとうございました!
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清水 保彰
監査役
会計士。監査法人、上場企業で内部統制・内部監査・監査役関連業務等を経て2018年2月にakippaに入社。以降、一貫して常勤監査役としてakippaの監査業務を担当。堅めのイメージの監査役だが、気軽なコミュニケーションを心掛けている。
週末は子供と公園で遊ぶことが趣味の2児のパパ。子供を勇者として育てようとしている。
石川 絢子
広報
慶應義塾大学卒業後、インターネット広告代理店、グリーを経て2018年4月にakippaへ入社。グリー時代は新規事業立ち上げや管理系業務、広報など幅広く担当したが、現在akippaでは広報マネージャーを担当。
趣味は旅行で年間3回海外に行くことを目標にしている。