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【FactorISM2023 特別企画】インタビュー#1 タカヨシジャパンさま

akippaは2020年からスタートし、今年で4年目となる大阪府(八尾市、堺市、門真市など)で開催されるオープンファクトリー「FactorISM(ファクトリズム)」の公式駐車場運営を初めて実施することになりました(※1)。開催に先駆けて、工場の意気込みや交通課題を知って貰いたいと考え、ファクトリズムに関わる方々にインタビューをしました。

第一回目となる今回は、ファクトリズムの八尾副支部長/事務局であり、出展企業でもあるタカヨシジャパンの髙島 小百合さまにお話しを伺いました。

(※1)プレスリリースURL

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000405.000016205.html

・タカヨシジャパンさまの工場について教えてください。

タカヨシジャパンは髙由金属株式会社の100%子会社となり、5年前の2018年に設立した会社です。金属加工のモノづくり事業をしています。現在、八尾工場でメインにつくっているのは、半導体製造装置に必要不可欠な分子レベルで真空にできる超高性能「ターボ分子ポンプ」内の翼となります。

大きな特徴として、ファクトリズムに参加する八尾の工場以外に、ベトナムにも拠点を持ち、日本とベトナムでそれぞれ得意なモノづくりを担当しています。八尾の工場では、元々、従業員はベトナム人のみでしたが、現在は日本人の20代のスタッフが軸となり、協力しながら業務をしています。

工場内の様子

・ファクトリズムに事務局として参加しようとした理由はなんですか?

工場は基本的に「B2B(企業間取引)」なので広告宣伝をする必要はあまり無いかもしれません。また初期投資も大きくかかるため、「新しく工場を作ろう」という若い人はほとんどいないのが実情です。おじいちゃんの代で機械1台からスタートした工場を継いで「今、3代目です」といった工場がたくさんあります。そんな中、「何か自分達の時代に新しいことをして地元を活性化させたい」と思って参加したのが、きっかけです。

八尾市の製造業事業所数は全国の市区町村の中でトップ10に入る1,300以上(※2)と非常に製造業が盛んな地域ですが、ファクトリズムはそのうち「繋がりを広げて何かをしたい」と考える約30工場で集まって開催しているので、熱量はとても高いです。また、他の参加工場では「社員の満足度向上のため」「万博に向けて盛り上げたい」「採用に繋げる」などの目的があると聞いています。

(※2)出所:

https://graphtochart.com/japan/yao-shi-number-of-manufacturing-establishments.php#pulationcharttableranking

・オープンファクトリーにおける交通課題や今回、akippaに期待することについて教えてください。

2020年の開始当初、構想していたのは「たくさんの工場を回って貰い、それぞれの工場のことを知ってほしい」という思いです。その構想は2023年の現在も持ち続けています。ただ、工場は駅から遠いことも多く、自転車などで来ていただくなど工夫もしているものの、どうしても「車で来たい」という声が多いです。実際のアンケートでも最も多い来場方法が「車」となっていて、受け入れ側の多くの工場では課題となっています。事務局としても「駐車場が無いから多くの工場を回れない」といった状況をできる限り無くしていきたいと考えています。

工場は普段、来客が多い訳では無いため来客用駐車場を用意していない工場がほとんどです。タカヨシジャパンでも3台の駐車場を借りていますが従業員用となっていて、今後、来場者数が増えるにあたって受け入れに不安があります。リアルの参加者は年々、増え続け2022年には1万人弱(※3)まで拡大しています。今年は更に増えることは間違い無いと考えていて、いよいよ交通課題が大きな問題となってきました。

例えば工場の隣で土日に空いているスペースがあり、そこを予約できれば各会場の交通課題は大きく改善します。akippaで交通課題を解決し、たくさんの人が多くの工場に来られる環境を整備してくれることをとても期待しています。

2023年は「八尾・東大阪・柏原・名張」エリアと「門真・大東・四條畷・都島」エリアでの開催ですが、車でそれぞれのエリアを移動して参加してくれる人が増えてくれることを期待しています。

・最後に、2025年大阪・関西万博開催に向けて意気込みを聞かせてください。

ファクトリズムは2025年の万博のサテライト会場として工場をアピールすることを一つのゴールとしています。万博会場に訪れた人がこの機会に「大阪のものづくりの会社に行ってみよう」と思ってもらえるように準備しています。

日本はものづくりの国であり、その技術の高さは「町工場」から世界に発信されていると考えていて、それを見てもらいたいと思っています。「こうばはまちのエンターテイメント」を合言葉にファクトリズムは活動していますが、将来、万博のサテライト会場として参加してくれた人が「町工場はカッコいい」と思ってくれればとても嬉しいです。

万博サテライト会場としてはより大きな交通課題が出てくると思います。akippaにはぜひそこの解決に貢献してくれることも期待しています。

「FactorISM2023(ファクトリズム)」の概要と交通課題の背景

「FactorISM2023」は、大阪府八尾市を中心とした、町工場でのものづくりの現場を体験・体感してもらうイベントです。2022年は「触発」をテーマに合計8エリア(八尾市、堺市、門真市など)の企業総勢60社の協力のもと、ものづくり体験などの催しが行われ、来場者はリアルで9,000人以上、オンラインを含めると20,000人以上となりました。

2023年は「視線」をテーマに80社以上のまちこうばが参画し、10月26〜29日、11月2〜4日(堺エリアのみ)の6日間で開催予定となり「工場見学ツアー」「ワークショップ・ものづくり体験」「トークセッション」「アート展示」などのコンテンツを計画しており、今年はさらなる盛り上がりが予想されます。

「FactorISM」は会場が複数のエリアに点在しており、来場者の多くが車での移動を希望しています。しかし、各会場は日常的に人が集まる場所ではないため、来場者用駐車場が足りておらずイベント時の交通課題の中でも駐車場は大きな課題の1つとなっています。

田中 大貴

事業企画

大阪府立大学を卒業後、新卒で「Tポイント」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に入社。事業企画、営業、合弁会社の設立などを幅広く担当。2016年1月にakippaに入社後は営業チーム、運用チーム、ダイナミックプライシングチームのマネージャーを歴任し、現在は事業企画を担当。奥様の実家で飼っている犬(通称:いぬさん)を溺愛している。

森村 優香

広報

2013年4月に新卒3期生として入社。営業職で入社するも初日に「広報やってみないか」と代表の金谷に言われ断れず、以降ずっと広報を担当。特に関西では金髪広報として有名。
お酒が大好きだが、意外と23時には寝ていたいタイプ。全国の地酒制覇を目指し、47都道府県への旅行を計画中。