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祝・サービス開始5周年!akippaを作った初期メンバーが語る5年間のあれこれ。

こんにちは、駐車場予約アプリ「akippa (あきっぱ)」広報の石川です。
いつも記事を読んでいただきありがとうございます!

akippaは2014年4月25日にサービスを開始し、今日でなんと5周年を迎えました!パチパチ (゚∇゚)ハ(゚∇゚*)パチパチ


今回は、5周年を記念してakippaの初期立ち上げから携わっているメンバー5人を集め、座談会を行いました。

大阪本社と東京オフィスで離れているため、遠隔座談会です!
石川が東京側からインタビューさせていただきました。

登場人物紹介

写真左から順にご紹介。()内は当時の役割です。

菊池 成仁(営業)
2012年4月に新卒2期生として入社。
入社から一貫して東京で営業を担当。求人事業の営業を担当していたが、akippa開始にあたり金谷と2人で駐車場開拓した人物。

藤野 佳那子(プランナー)
2012年5月にアルバイトとして入社し、のちに正社員に。
何を隠そう、「駐車場は現地に行ってから満車だと知るため困る」という困りごとを出した人物。akippaの立ち上げから現在まで、デザイン、ブランディング、Twitter中の人、運用、HRなどマルチにこなす。

矢野 杏奈(管理)
2013年4月に新卒3期生として入社。
結婚後ご主人の転勤を機に退職。その後、大阪への帰任をきっかけに2017年10月に復職。現在はダイナミックプライシングなど運用を担当。

森村 優香(広報)
2013年4月に新卒3期生として入社。
営業職で入社するも初日に「広報やってみないか」と代表の金谷に言われ断れず、以降ずっと広報を担当。

I.Y(エンジニア)
2013年、金谷がコワーキングスペースで声をかけたのをきっかけに業務委託として当社に従事。現在も週1−2回程度出社し手伝ってもらっている。
本人の希望により、名前と写真は無し。

地獄のような立ち上げ期

ー今日は「akippa初期メン座談会」、よろしくお願いいたします!
早速ですが、当時の皆さんの役割を教えてください。

菊池:
サービス開始の2-3カ月前から今までずっと営業を担当しています。
当時は、ワンコイン(500円)で借りられるというのをサービスコンセプトにしていて、1日500円で駐車場を貸し出していただけないか、と営業をしていました。最初は都心部を中心に動いていたのですが、渋谷や新宿ではどれだけあたっても金額が合わないので、相場があう町田方面を攻めていました。途中から何人かが営業を手伝ってくれて、サービス開始前に奇跡的に東新宿の駐車場を1件獲得してきてくれて、それで始まりました。

藤野:
そうだ、町田とか神奈川攻めてましたね。
TBSの「いっぷく!」の取材も森村がそこで対応してなかったっけ?TOKIOの国分太一さんの番組。

森村:
リリース後最初のテレビ取材はそこでしたね。
4月25日にサービスをリリースして、5月6日に放送していただいたので、めっちゃ早かった記憶です。ベータ版として先行会員登録機能だけ出していた時にプレスリリースを週10本くらい出していて、それを拾ってもらいました
私は広報がメインですけど、「Happy Hour!」という飲み会マッチングサイトの営業もやっていて、akippaのリリース前日も営業に出てたんですよ。遅くにオフィスに戻ったら皆まだ働いていて、すごいなぁと思っていたのを思い出しました(笑)

藤野:
akippaが先行会員登録ページを始めた時にWBS(ワールドビジネスサテライト)で取り上げてもらったのも「Happy Hour!」やったよね。

森村:
「Happy Hour!」は自分と金谷の実質2人で動いていたので電話営業しながらプレスリリース書いたりもしていて、パツパツやったことを思い出しました。

菊池:
akippaのサービスが始まる前に新聞にも載ったんですよね。その記事を見て登録してくれたお客さんが町田の案件でしたね。結構台数もくれてありがたかったです。

ー藤野さんはどうですか?

藤野:
私は、どこから話せばいいですかね(笑)
アイデア出した人でもあるので最初からいろんなことやってて、、、役割は何でしょう?(笑)新規事業の案が3つ決まった時に、当時いたエンジニアと私がこの駐車場のサービスを担当することになって、調査をすると同時にサービス名を決めました。それが「あきっぱ!」です。
当時金谷は別のサービスに没頭していたこともあって、サービス名については「ええんちゃう?」とあっさり承認してもらえて名前が決まりました。
その後、金谷がピッチイベントでakippaのビジネスモデルをプレゼンしたときの反応が非常に良くて、よくよく市場規模を調べてみるとかなり大きかったんです。金谷から「サービスを一本に絞ってやるならakippaなんじゃないかと思っている。全責任を負って、『あきっぱ!』のプロデューサーを自分にやらせてほしい。俺はこのサービスに人生を賭けたい。」と言われて、ここからは金谷がプロデューサーになりました。そこからのピッチイベントの評判は上々、これはいける!という話になりました。

あと、リリースの期日だけが決まっていました。
東京でアプリ博というイベント出展することになっていて、その開催日の2月21日までに間に合うように先行会員登録機能を出して、多くの人が移動するGWに実証実験したいのでその前にということで4月25日に「あきっぱ!」を本リリースする、と。
期限をずらせない、なんとかやりきらなきゃいけない状況だったので、その頃は毎日が松井との二人三脚状態。何もないところから松井と私とで検討をはじめ、金谷の要望やイメージを松井が吸い上げ、松井と私とでさらに検討をし、私がアウトプットをつくっていくような流れでした。
サービスのイメージをひたすら固めていったり、運用に利用規約を作ったり、トラブルがあったらどうやって連絡をもらって返答するのかを考えたり、サービスの仕様を仕様書の形に落としたり…並べると果てしないですが(笑)大枠から細かいことまで、ほんまに全部やってました

I.Y:
僕は藤野さんが作った仕様書を元にシステムを作りました
業務委託なので、基本的には打ち合わせにだけ出社する感じでしたが、サービスが始まって社員も増え開発チームの形ができたときは半分社員になってました。他の仕事もあったので半分くらいの感じで。

森村;
最初金谷さんに声かけられたとき、どんな感じやったんですか?

I.Y:
もともとコワーキングスペースで働いていたときに金谷さんに声をかけられたのをきっかけに業務委託で「Happy Hour!」の開発をしてて、なんやら新しいことやるということを聞いてたくらいで携わってなかったんですが、直前になって「akippaの開発もお願いします!」と言われました(笑)

全員:
爆笑。

藤野:
昔のチャットログが出てきたけど、Yさんに声かけたのはたぶん2013年2月とかで、3月から携わってもらったみたいですね。2月末までエンジニアが社内にいたので、先行会員登録ページについてはその方にコーディングしてもらいましたね。

I.Y:
藤野さんが考えていた仕様書の全体像が大きかったけど、リリース日が決まっていて無理だということがわかったので、リリース日に合わせて色々な機能を諦めたのを覚えてます。デザイナーだけは別でいましたが、基本僕一人でしたから。

矢野:
私は、本格的に全社的にakippaでやっていくことが決まってからの参加でした。
新卒から管理部にいて、契約に関する情報の管理とかが必要になるから松井に「矢野やってみる?」と言われ二つ返事で携わりはじめました。やってみたら結構大変でした。
申込書のオーナー情報を管理したり、駐車場情報を管理画面に登録したり全部手作業だったのでボリュームがありました

菊池:
登録作業はみんなでやってましたよね。

矢野:
他の人の業務に関与する余裕がないくらい地獄の案件でした(笑)
リリース後は登録作業をやりながら、問い合わせメールとか電話の対応とか全体的にやっていました。人がいなかったので。

藤野:
初期は、新規事業本部(当時のakippa事業部)のメンバーだけで対応していて、広報の森村と管理部の矢野は他の部署から手伝っている感じでした。サービスを作る人と営業はいるけど、CSがいなかったので初期のサポート業務は矢野が全部引き受けてくれていました。

矢野:
サービスが少し大きくなってからようやくCSチームができて、問い合わせ業務を引き継ぎました。

ーすごい大変そうですね。。。

「akippaが組織に影響を与えた」

ーそんな苦労があって今のakippaがあるわけですが、5年間akippaをやってきて、みなさんが思うakippaの良さは何ですか?

森村:
広報を始めた頃、メディアの方にひたすらプッシュしていて、新しいサービスということで注目してもらえることは多かったのですが、そうやって露出させていただくとサービスに対してネガティブな意見もあったんですね。人の家の駐車場に車を止めてトラブルが起きないのか、とか色々言われて悲しくなることもありました。今思えば、不安に思う人がいるのは当たり前なのですが。
でも、最近ではポジティブな内容での露出がほとんどで、「駐車場を予約する」という文化が作れていることを実感していますね。
いろんな人から応援してもらえる会社なんだなと思えるのが嬉しいですね。

矢野:
駐車場情報の登録をしていて、昔は平置きや個人宅など種類が限られてたけど、復職したら機械式とかシェアゲートとかオフィシャル駐車場とか、初期では考えられないようないろんな種類の駐車場が登録されていて驚きました
あと、昔は支払繰越の明細をずっと作り続けていたんですが、今プライシング業務をするようになってからダイナミックプライシングで需要に合わせた金額を設定しても順調に売上が上がっているのを見ると嬉しいですね。単価が上がっても借りたい人が増えているので、それだけ多くの人にakippaを使ってもらえるようになったんだなと実感します。オーナーさんも収入を得てもらえますし嬉しいです。
部署は変わりましたが初期と似たような業務もやっているので、広報や開発やいろんな人が頑張ってすごく認知されたんやな、と思って感慨深さがありました。

菊池:
僕はakippa開始当初から変わらず、本当にオーナーのためになるサービスだなと思います。
最初は、サービスの認知度がなかったので「掲載させてください」とお願いしても躊躇されることが多かったんですけど、認知度に関係なく仕組みがいいからやると言ってくれるオーナーさんもいてくれたので、初期は売上数万円程度でしたが空いているところが収益になったということで喜んでくれたのはすごくいいことだなと思いましたね。

矢野:
初期のオーナーさんでまだ駐車場を貸し出してくださっている方結構いますよね。運用チームなので管理画面いじることも多いのですが、瀕死状態になりながら必死で登録したオーナーさんが今めっちゃ売上上げているのを見ると嬉しいですね。

森村:
私もオーナーさんと話すことがたまにあるのですが、akippa歴が長いことを自慢気に話してくれる人もいて、akippaが大きくなる前からオーナーであることをさりげなく自慢してもらえるとこっちも嬉しくなります

初期から応援してくれているオーナーさん

菊池:
僕も、今もまだ連絡取っているオーナーさんもいて、月極が空いたら連絡してくれる方とかいますね。嬉しいっすね。

藤野:
サービスとしてのakippaの良さは、確実に誰かのためになっていることですね。元々困りごとから生まれているので。先にみんなが言ってくれた良さはもちろんそうですね!
ただ個人的には、akippaをやってて良かった!とは思うんですけど、達成感を感じたことはほとんどないです。業務上、仕組みやルールをつくって、運用フローへ繋いでそのあとは引き継いでもらうような仕事が多い影響もあるかもしれないです。
もともとやりたいと思っていたところまでまだ辿りついてないんですよね。ずっと途中。

矢野:
藤野さんが一番、akippa愛が強いですよね。
藤野さんがいなかったらこのサービスも生まれていないし、会社名もakippaじゃないですし(笑)

森村:
ほんまやな。

藤野:
それでいうと、5年間、akippa一本に集中して事業をやってこれたことは良かったと思います。これまではいろんなサービスを作っては終了してきたし、akippaもいろんな選択肢があったと思うけど、それでも信じてやり抜くと決めて5年間走り続けてこれたのが良かったことだと思います。

I.Y:
知名度も認知度も着実に成長していることがわかるのは良いですよね。
仕事と関係ない人と会った時にもakippa知ってくれてたりすると嬉しいですね。あと、akippaのサービス始めてから「やる」ということを決めて突っ走っている感じがして、それも良いですね。

矢野:
正直、最初はakippaだけで会社が成り立つなんて思わなかったですよね(笑)

森村:
たしかに、最初は営業会社と二足のわらじで行くと思ってましたね。
それだけみんな頑張ったなって思いますよね。

I.Y:
当時は、みんな若かったから元気が良かったなという印象で、今は試行錯誤しているなぁという感じやね。

藤野:
5年前は全員が全員、怖いもの知らずで「やって怒られたらやめればいい」というような感じで、とにかく動いてましたね。
今はまともになりましたね。中途で社会人経験ある人も入ってきているし、考えて行動することが多くなったかな。

ーakippaが始まる前の5年間に比べると、組織の方が変わったのかもしれないですね。

藤野:
それでいうと、サービスよりも組織の方が変わったかもしれないですね。
akippaが組織に影響を与えた、というか。

ー名言ですね!

藤野:
新規事業候補は3つあったけれど、違うサービスをやっていたら違う感じの会社になっていたかもしれない。akippaって”なくてはならぬ”とか困りごと解決をミッションに掲げていて、性善説ありきなので、自分たちもそうならないと!と自然と思うようになってきているし、そういう思いの人が残って、そういう人が中途で入ってきているように思います。
そこの影響めっちゃ大きい気がしますね。

I.Y:
外から見ていて他の会社と比べてしまうと、最初は会社としてあまり成長していないように思ってたけど、akippaを始めてから組織の作り変えを何度も何度も繰り返して良くなっていったと思います。ある意味迷走しているけど、良くいえばどんどん改善していってる

2019年4月25日、サービス5周年を全員でお祝い

5年後も「akippaがいいよね!」

ーもっとお話聞きたいところですがそろそろ時間が。最後に、今後5年に向けたakippaへの想いを教えてください!

矢野:
競合がたくさん参入してきていて、オーナーさんもユーザーさんも選択肢が増えていると思うんです。たくさん選択肢がある中で、オーナーさん・ユーザーさんと信頼関係があって、どんな競合にも負けないサービスであってほしいです。ユーザーさんには安心安全なサービスだと思って納得して使って欲しいし、オーナーさんにもakippaを選んでもらって稼いでもらえるようなサービスにしていきたいです。
なんて言ったらいいんやろ・・・?
akippaがいいよね!と言ってもらえるような感じ。

森村:
私は5年後、10年後にもし自分が子供産んでたら、子供に胸張って「お母さんの会社困りごと解決しているんやで!」って自慢できる会社やサービスになっていて欲しいですね。
知名度があってこそだし、もっとたくさんの人に知ってもらいたいです。

I.Y:
テレビ出てるから、うちの息子もakippaすごいやん、って言ってくれてるで!

森村:
あーめっちゃ嬉しい!

藤野:
昔から知っている人が最近akippaすごいやん的な感じでご飯誘われるのが増えましたね。

矢野:
akippaきっかけに連絡くれるの嬉しくない?
高校時代に全然喋ったことない人からakippaって求人募集してるん?とか連絡くれてそういうの嬉しいかも。

藤野:
ずっとやってるのに、やっとですよ(笑)
欲を言えば、周りに誰も応援してくれる人がいなかったときに、応援してほしかった(笑)

ーインディーズのアーティストみたいですね!

藤野:
5年後ですよね。
私は、akippaのサービスがもっとキレイになっていて欲しいですね。今はまだ手動で対応していることも多いけど、5年後にはサービスとして自立していてプラットフォームになっていて欲しいなって思いますね。
akippaって貸す側も借りる側も結構複雑でなので、それがキレイに整理されてやりきったと思われるサービスを作りたいですね。あとは、また新規事業もやりたいな〜(笑)

I.Y:
大阪オフィスの環境が悪いんで(笑)改善して欲しいですね。
混み合ってるんで。広くて綺麗なところ行きたいです。

全員:
わかるー!

森村:
ずっと場所変わってないですもんね。

矢野:
最初はめっちゃ広い!と思ってたんですけど、今はめっちゃ狭いなって思う。

I.Y:
それは5年と言わず1-2年で変わって欲しいですね(笑)

サービス開始から5年。従業員も増え、オフィスは混雑している

ーほか、何かありますか?

藤野:
働き方がもっと多様になっても良いですね。

矢野:
私は旦那さんの転勤がきっかけで一度やめましたけど、転勤や出産などのライフイベントに左右されずに働けるような環境になっていたら良いですよね。

菊池:
サービスに話を戻すと、5年後は、よりドライバーの生活に密着しているサービスでありたいですね。
最近だとスポーツチームのオフィシャル駐車場が増えていますが、他にも観光地とか音楽フェスとか花火大会とか色々あると思うんです。そういったイベントに、akippaで駐車場を予約して行くことを当たり前にしたいですね。渋滞も減りますし

ーもっとお話聞きたいところですが時間の関係でここまでで。どうもありがとうございました!

スケジュールの都合上、1時間半というタイトな時間の中で実施したこの座談会。聞き足りないこと、話足りないことばかりで、濃厚な5年間だったことが伺えました。
これからの5年、いや10年、いやずっと、akippaをよろしくお願いします

藤野 佳那子

サービス運用

2012年5月にアルバイト入社、その後すぐに正社員に。akippaのきっかけとなる「駐車場は現地に行ってから満車だと知るため困る」という困りごとを出した人物。akippaの立ち上げ〜企画、デザイン、ブランディング、運用、HRなどマルチにこなす。
多趣味。もはや趣味をつくるのが趣味。

矢野 杏奈

サービス運用

2013年4月に新卒3期生として入社。結婚後ご主人の転勤を機に退職。その後、大阪への帰任をきっかけに2017年10月に復職。現在はダイナミックプライシングなど運用を担当している。
誰もが認めるディズニー好きで、机の上にはディズニーグッズがたくさん。

菊池 成仁

営業

2012年4月に新卒2期生としてakippaに入社。入社から一貫して東京で営業を担当しており、akippaの事業開始にあたり金谷と2人で駐車場開拓を行ったので、akippa営業歴が社内一長い。
筋トレが趣味で、最近は社員全員に配られるロゴTシャツがきつくなるほどに鍛えられている。

森村 優香

広報

2013年4月に新卒3期生として入社。営業職で入社するも初日に「広報やってみないか」と代表の金谷に言われ断れず、以降ずっと広報を担当。特に関西では金髪広報として有名。
お酒が大好きだが、意外と23時には寝ていたいタイプ。全国の地酒制覇を目指し、47都道府県への旅行を計画中。

石川 絢子

広報

慶應義塾大学卒業後、インターネット広告代理店、グリーを経て2018年4月にakippaへ入社。グリー時代は新規事業立ち上げや管理系業務、広報など幅広く担当したが、現在akippaでは広報マネージャーを担当。
趣味は旅行で年間3回海外に行くことを目標にしている。