PICK UP

【取締役副社長COO・小林】「持続的な高い成長」を目指して、いい人が集まった戦える組織へ

こんにちは!

アキッパの森村です。

今回は2020年に入社し、執行役員 経営企画室長、取締役を経て、昨年12月1日より副社長COOに就任した小林に、就任にあたって実現したいことや意気込みを、共同創業者 執行役員の松井とともにインタビューしました。

小林の過去のインタビューはこちら▼

トリドールホールディングスからアキッパへ。事業戦略の構築から非直線的な成長を目指して

森村

よろしくお願いいたします!
akipediaの取材でも以前伺ったかと思いますが、改めてアキッパや代表である金谷さんとの出会いについて教えてください。当時はトリドールホールディングス(以下、トリドール)の取締役をされていましたよね?

はい。当時丸亀製麺の店舗で発生していた交通渋滞を解消するべく、アキッパの法人ユーザーとして登録したのが始まりですね。

小林

森村

当時テレビ東京さんから「ガイアの夜明け」の取材をしていただいていて、その撮影でもご協力いただいたことを覚えています!懐かしい・・・!

はい笑。
金谷さんとの出会いは、共通の知り合いから紹介いただいたのがきっかけでした。
アキッパの利用から始まりましたが、2016年にトリドール創業者・代表取締役社長である粟田さんと金谷さんと3人で三宮で中華料理を食べに行き、その場で出資が決まった、という経緯があります。

小林

森村

初耳です!まさか三宮の中華料理屋さんでそんな話が進んでいたとは・・・!
その後も関係が続いて、トリドールさんのオフィスでも登壇の機会をいただいていますよね。

そうですね、その際に金谷さんの講演を聞いて入社を決めました。

小林

実際の登壇の様子

森村

本当に長いスパンでお世話になっていると実感しています。
アキッパとの縁が長く続いていて素敵ですね。

はい。お陰様で丸亀製麺は未だにアキッパの法人ユーザーでもあります!

小林

森村

ありがとうございます!
そしてアキッパには意図せず4人目となる会計士出身者のメンバーとして入社されましたが、大手企業からいわゆる「ベンチャー」で働くにあたって、不安などはなかったですか?

いろんな方に聞かれるのですが、そんなになかったですね。規模は違いますが、トリドールもベンチャー気質な会社だったので。
万が一自分自身がフィットしなくても別の機会はあるでしょうし、気軽にチャレンジしてみようかなと思いました。

小林

森村

フットワークの軽さ、いいですね!
そうとは言いつつ、外から見たアキッパ、中から見たアキッパ、ギャップはなかったですか?

ギャップというか、入社直後は新型コロナウイルスの影響で、大変な時期でした。
メンバーにそれぞれ1on1で話を聞いてみると、気持ちが落ちている様子でしたね。

小林

森村

そうですね、、先行きが見えない状態で不安に思う人もいるかと思います。
小林さんは不安を感じていましたか?

会社全体のコストカットや通勤・通学エリアでの駐車場開拓の促進など迅速かつ堅実に金谷さんが動かれていたので「確実に駐車場を増やしていけばいずれ日常が戻るだろうな」と思っていました。 経営陣はすぐに気持ちを切り替えて動いていましたね。

小林

森村

私も会社の方針の切り替えが早いな、と当時思っていました。
そこから、小林さんやメンバーの気持ちも上向いたと思うのですが、現在までに印象深いエピソードはありましたか?

それでいうと黒字化は一つのマイルストーンでしたね。
コロナ禍で不安を持って挫けそうになっているなか、確実に駐車場を増やしていき、経営も筋肉質になったことで黒字化に結びついたのは印象深いですね。

小林

森村

会社が自走できているのは安心できますね。
執行役員から取締役に段階を踏んで、テクノロジー面や戦略面などそれぞれ役割は変化していると思います。 改めて具体的にアキッパで取り組まれたことを教えてください。

それまで明確な事業戦略というものがなかったので、まずはそこをしっかりつくり込みましたね。
アメリカでの先行事例が数年後タイムマシン的に日本に導入されるケースは多々あります。
特にインターネット関連に関しては最たるものです。
そのため、アメリカのマーケットプレイスの事例を探しました。するとやはりアメリカにはすでに「教科書」がありましたね。

小林

森村

アメリカにはもう正解があったのですね。

そうですね。その教科書をベースに日本やアキッパに合うようにアレンジする、というような形で事業戦略を決めていきましたね。

小林

森村

なるほど。そういう話は初めて伺いました。 小林さんの名言(と勝手に思っている)である「やらないことを決めていく」もアメリカから得られた教訓なのでしょうか。

要はゼロからつくることをやめる、ということですね。すでに正解があるので、応用はこちらでする、というところです。それをアキッパ入社後最初にやりました。
加えて、アキッパの社外取締役である原田さんにインタビューをさせてもらい、当時から「より成長を促進するためにCtoCのビジネスモデルも取り組む」という話をしていました。

小林

それが実現すれば、直線的な成長ではなく非直線的な成長ができるものの、当時のアキッパにはそれを実現できる組織と人材に課題がありました。
そこからエンジニア採用を強化していこうという話になりました。
金谷さんの描くミッションビジョンにそって事業戦略を書いたら、自然と非直線的な成長をしなければいけない、そのためには人材が足りないから増やそう、という流れですね。

小林

森村

さらなるサービスの成長に結びつくわけですね。

優秀な人を採用する際に、承諾率を高めるための要素として、ミッション・ビジョンへの共感や新たなビジネスへの挑戦はあるものの、結局は「どうパフォーマンスすれば昇格・昇給するのか?」という点は重要かと思います。
そのため採用強化に合わせて2022年に人事制度を見直しました。

小林

森村

人事制度の見直しも、事業戦略を決めていくにあたって小林さんが動かれていたことの一つだったのですね。

「持続的な高い成長」に向けて、COOとしての2つの役割とは

森村

さて、ここからは小林さんに「これから」について聞いてみたいと思います。
昨年12月1日より取締役副社長COOに就任されましたね。おめでとうございます!
いわゆる「事業部長」とは異なるのでしょうか。

事業部長・・・具体的にはこれまでの事業部長とは役割が違うんですよね。

小林

森村

具体的にいうとどのようなところでしょうか?

まず、COOとしてやるべきことは「持続的な高い成長」を実現することだと考えています。現状、コロナ禍で需要が落ちていたところが回復し、駐車場の利用が大きく増えている部分もあり、来年以降これまで以上に利用数を増やしていくことは安易ではないと考えています。
そのなかでこれまで以上の成長を持続的につくるのが役割だと考えています。

小林

森村

深掘りしてしまうのですが、持続的な高い成長を実現するために考えている戦略を教えて欲しいです。

心構えの説明になるのですが、スタートアップは急速な成長がある前提といわれています。(※1)
従来の企業は前年比より成長するなど「成長率」を高めようとします。
しかしスタートアップは成長率そのものを上げるというよりは、検証・失敗、そこから学ぶという時間を短縮して大きなイノベーションを起こしていく(※2)、というようなイメージです。だから急速な成長をするスタートアップは成長過程で大きな変化があります。

小林

※1   起業家であるポール・グレアムのエッセイより

※2 小林のブログにて詳しく解説しています

https://mirror.xyz/hirok.eth/Z9-NuUN6euO8kCj9-CoHoF5KrJVKu8PeLXklFxc7-ck

スタートアップの成長ステージは三段階に分けられます。
1.戦略より行動優先、多くのことはCEOが決める「アーリー」
2.一部はCEOが決めるものの、他は各担当者が決定権を持ち、よりデータを重視する「ミドル」
3.意思決定は戦略的で、専門的な役割が決められておりチーム間の協調が大事になってくる「レイト」
の3つです。

小林

アキッパはレイトステージに足が掛かっている状態だと自分は考えていますが、レイトステージの企業のCOOは2つの役割があります。
一つは単独の部門では意思決定が難しいことへの対応です。例えば各部門の目標を調整する、部門を超える意思決定をする、イレギュラーな状況への対応などです。

小林

森村

イレギュラーとは具体的にどのようなイメージでしょうか。

例えば、駐車場開拓や、プロダクトの責任者と役割は組織図によって決まっていますが、スタートアップは試行錯誤を繰り返しながら成長するため、未知のトラブルが発生してしまいます。その際に「誰が対応するのが適切か」わからないトラブルを私が一旦受け入れるというようなイメージです。
もう一つはCEOとの関係性ですね
。CEOがよりCEO本来の役割に集中できるようにすることが仕事です。

小林

森村

なるほど。そうなると「事業部長」という言葉では表現しきれないですね。

そうなんです。
それを事業部長というと違う、金谷をサポートする役割もあるし、あくまで各役割分担がある中で調整して最適化することが事業部長の仕事かと言われると違うなと思っています。

小林

森村

ありがとうございます、腑に落ちました!

スタートアップの教科書をつくり、誰もがスキルアップできる環境へ

森村

では続いて、アキッパの好きなところを教えてください。

サービスは三方良しなところが好きですね。
純粋にサービス提供してオーナーさん、ユーザーさんに喜んでもらえるのはいいですね。 会社としては最近入社された方も多いのですが、いい人が多いなあと思っています。

小林

森村

いい人、というのは具体的にどんな時に感じますか?

特に距離感ですね。めちゃくちゃ近いというわけではないのですが、ちょっと困った時や一人で寂しいなと感じた時に気にかけてくれるところですね。
ある意味ホスピタリティだなあと感じています。これは「沼」ですね笑

小林

森村

絶妙な距離感が生み出した沼ですね笑
松井さんは何か質問はありますか?

COOとしてまずは「持続的な高い成長」のための勝ち筋を見つけたい、ということでしょうか。

松井

もちろん勝ち筋を見つけることは行いますがスタートアップとしての基本的な行動を言語化したものが必要だと考えています。
より未知の状況に対してどういう心構えで何を学ぶべきか?学んだことに対してどう意思決定をするか?などスタートアップで働くものとしての行動様式を定めたいと思っています。

小林

野望として「スタートアップの教科書」を作りたいということですね。
全員がその教科書で学ぶことで生産性が伸びると思います。

松井

スタートアップ経営の教科書をスタート地点にして、全社員が一丸となって戦える組織を作っていかないと高い成長ができないと思います。
レイトステージになってきて、一人の優秀な人が多くの人を見ていくのには限界があると考えています

小林

森村

一人一人の能力を上げていく必要がある、ということですね。

そうですね。

小林

森村

では最後に意気込みおよびメッセージをお願いします!

私はコードをかけるわけではないし、駐車場の契約が取れるわけではないです。カスタマーサポートの対応もうまくできません。
持続的な高い成長を実現するためには、会社全体のサポートが必要だし、そこの力を底上げできればやりたいことの実現につながると考えています。

小林

森村

一人一人が成長すれば会社やサービスもそれに伴って成長しますしね。

先ほど「いい人が多い」という話が出ていましたが、いい人で終わってしまうのは勿体無いなと思っています。
「いい人」でありながら戦える組織にしていきたいと思います!

小林

森村

ありがとうございました!

最後に・・・アキッパでは一緒に働く仲間の募集をしています。

興味がある方はぜひ以下をご覧ください▼

https://career.akippa.co.jp/

小林 寛之

取締役副社長COO

大学院在学中に公認会計士試験に合格。修士課程を修了後、大手監査法人にて監査業務に従事。その後、国内証券会社系のプライベートエクイティファンドにおいて、電子機器メーカー、外食企業等のバイアウト投資およびその後のハンズオンでの経営改革を経験。2014年に株式会社トリドールへ入社し、執行役員、取締役、取締役副社長COOを歴任。2020年7月にアキッパに入社し、執行役員兼経営企画室長、取締役を歴任。そのマルチさは仕事だけに限らず、運動、食、旅行など趣味もマルチ。

松井 建吾

取締役

1986年生まれ。大手通信キャリアの業務委託企業にて営業を経験し、2010年4月にアキッパへ入社。2012年より取締役となり、アキッパ事業の新規創出や、各事業チーム・HRの立ち上げを歴任。 事業・チーム・支社など何でも立上げる事を行う「ゼロイチ屋」。趣味は妄想。メタの上のメタを考えて大体いつも頭がぐるぐるになっている。

森村 優香

広報

2013年4月に新卒3期生として入社。営業職で入社するも初日に「広報やってみないか」と代表の金谷に言われ断れず、以降ずっと広報を担当。特に関西では金髪広報として有名。
お酒が大好きだが、意外と23時には寝ていたいタイプ。全国の地酒制覇を目指し、47都道府県への旅行を計画中。