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事前予約制で定刻での駐車場受け入れが実現!入庫データの蓄積でより良い運営を目指す【第56回豊田おいでんまつり花火大会】

写真向かって左から、佐々木さん・林さん・早水さん・藤堂さん・
宮地さん

こんにちは!アキッパの森村です。

アキッパでは昨年より花火大会の公式駐車場や民間駐車場の運営をおこない、周辺の駐車場不足や交通混雑などの課題を地域と協力して解決できるように取り組んでいます。

そして今年は全国で花火大会や夏まつりなど10件以上を担当させていただく予定です。

詳細は以下を見ていただければと思います▼

今回は先日7月28日(日)に愛知県豊田市で開催された「第56回豊田おいでんまつり」の

実行委員会である、豊田市役所産業部 商業観光課の佐々木さん・林さんにインタビューを実施しました。

豊田おいでんまつりでは初となるアキッパでの駐車場運営が現場では実際どうだったのか伺いました。

取り組み概要はこちら▼

7/28開催、豊田おいでんまつりの花火大会時にアキッパの駐車場約2800台が利用できます

〜予約制と有料化で参加者・事業者・地域・アキッパ四方よしの駐車場運営の実現へ〜

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000449.000016205.html

シンプルなオペレーションでスムーズな対応が可能に

森村

インタビューのご協力ありがとうございます。 早速ですが、第56回豊田おいでんまつりの花火大会にてアキッパが公式駐車場運営をやらせていただくことになったきっかけを教えてください。

花火大会の会場周辺では、交通規制をかけていることもあり、毎年交通渋滞が多発している状況でした。
来訪者の駐車場の需要に対して供給が足りておらず、その結果路上駐車も発生し、地域の方にご迷惑をかけることもありました。
そのため実行委員会では利用できる駐車場を増やしてきてはいましたが、増やしたら増やしたで多くの車が現地に押し寄せて対応しきれず、当日の駐車場運営は課題となっていました。

林さん

その時に第75回諏訪湖祭湖上花火大会でのアキッパの取り組みを知り、豊田おいでんまつりの花火大会でも同じように課題解決できないか?と思い、ご相談させていただいたのがきっかけです。

林さん

森村

ご連絡ありがとうございます!
豊田おいでんまつりの花火大会では例年先着順で運営されていたと伺っていますが、現場はどのような状況だったのでしょうか。

例年だと、早い時間に入庫待ちの車が列をつくり、今回アキッパで貸し出したスカイホール豊田の駐車場では、開場予定時刻前には満車になってしまう状態でした。
駐車場の開場時間は決まっているものの、一般の施設利用者に混じって、花火観覧目的の車両も入庫できてしまうため判別が難しいです。

林さん

森村

たしかに何の用途で駐車場を使うか判断ができないですね。

今年は事前予約制のため、完全に14時まで駐車場を封鎖し、14時から予約車の受け入れを開始でき予定通りの駐車場運営が実現しました。

林さん

今年の様子

森村

周辺へ事前予約制ということを周知する掲示もしていただいたと伺っています。
ありがとうございます!

そうですね。
駐車場周辺に看板等を掲示することで事前周知にもつながります。事前予約制ということを認知していただくためにも、広報にはもっと力を入れられたらと思います。

林さん

森村

駐車場の警備員の方が「自分たちは必要ないかもしれない」とおっしゃっていて、例年よりもスムーズな車の流れのようで安心しました。
駐車券を印刷している方も多く、現地の対応も早くできたようですね。

予約した方には駐車券を車のダッシュボードの上に置いてもらう

警備担当の人とも話していたのですが、オペレーションがシンプルでわかりやすいとおっしゃっていました。
入庫の際に駐車券を確認して、確認できれば入れる、という流れがすごく楽だったと聞いています。
例年のオペレーションが変わるとうまく回るか不安があるのですが、このような現場の声があれば警備会社の方にも今後の運用を相談しやすいと思いました。

林さん

森村

現場の方にそう言っていただけるのは本当に嬉しいです!

例年、当日は駐車場がオープンしたこととクローズしたこと、満車になったことしか実行委員会では把握していませんでした。
時間帯によって何台駐車しているかはもちろん、最終的に何台入庫できるかは現地の警備員さん次第というところがあって。

林さん

今年は各駐車場で「◎時時点で◎台入庫済」と報告をしてもらっていたので、その情報をもとに「◎時頃に入庫する車が増えそう」など駐車場の状況をきちんと把握・予測ができました。
加えて、次回開催時に現地スタッフの配置人数や駐車場のオープン時間を検討するうえでの参考にすることもできるので、きちんとデータとして蓄積できるのはありがたいです。

林さん

今年は予約制になったことで、駐車場に車が来る時間が遅くなっています。
データを見つつ、来年度の検討として、もう1時間繰り下げて駐車場をオープンし、その分現地スタッフの配備時間を減らせないかなどの判断材料になるので助かります。

佐々木さん

森村

駐車場の傾向が見えてきたら、今後も色々ブラッシュアップできそうですね。
皆さんのなかで、そういう部分を考える余裕ができたのは本当に良かったです。

当日14時に100台分の駐車場を急遽貸し出し実施

当日に弊社斉藤が公式駐車場運営についてレクチャーする様子

森村

当日はアキッパメンバーである大塚が花火大会の本部に、斉藤が各駐車場のサポートに回らせていただいていましたが、連携等はいかがでしたか?

細かなトラブルシューティングや、先ほど話にでた車の入庫状況の確認・記録ができたのは本当に現場にいてくださったおかげだと思います。
あと警備の視点からすると、民間のアキッパ駐車場利用者に対しても、事前に交通規制エリアの情報を表示していただけたので本当に助かりました。

林さん

森村

花火大会当日は公式駐車場と、アキッパの民間駐車場合わせて約2,800台分の駐車場貸し出しをおこなっていたため、多くの方にアキッパの駐車場をご利用いただいていました。
全ての方に安心して利用いただける体制は大事ですね。

アキッパの民間駐車場

公式駐車場に関しては、本部で大塚さんに「駐車場の入庫状況どんな感じですか?」と聞けば教えてくれるのでスムーズでしたね。
現場運営の工数自体はこれまでと変わりませんが、変わらない状態で予約制の駐車場運営と現状確認がすぐにできているという感じです。

佐々木さん

森村

なるほど。
負担を増やすことなく、オペレーションがスムーズになり駐車場で収益を得ることができた、ということですね。

駐車場がオープンした直後から駐車場関連のことは大塚さんと斉藤さんにお任せできたのは本当にありがたかったです。

佐々木さん

向かって左からアキッパの斉藤、大塚

そして何より、当日、しかも14時過ぎに駐車場の追加貸し出しを実行できたことですね!
これができたのは現地にアキッパさんがいてくれたからです。
雑談の中で大塚さんに「土壌のぬかるみを懸念して貸し出しをやめていた公園の駐車場も、次年度は貸し出したいですね。」と言ったら「準備はしてあるので今からでも貸し出しができますよ。」と言ってくれました。
そこからすぐに対応いただき、結果的に約3時間で追加貸し出しした100台分の車室が満車となりました。

佐々木さん

森村

そんなやりとりが・・・!

すごいですよね。
現地スタッフと携帯電話で駐車場状況の確認をするため、電波状況を心配していたのですが、そこも問題がなかったです。
こんなにうまくいくんだ!とすごく驚きました。

林さん

森村

システム上でも現地でも臨機応変な対応だったと思うのですが、トラブルなくうまくいって良かったです。

まさにこちらとしてはその「臨機応変な対応」がありがたかったです。

佐々木さん

森村

私たちも「一緒にチャレンジしましょう!」と前向きに動いていただけて嬉しいです。
そしてその判断が、現地で車を止められずに困っていた100台の助けになったと思うと、素晴らしい対応だと思います。

本当によかったです。 そして大塚さんは残車のチェックなどしつつ遅い時間まで本部にいてくれ、最後もトラブルなく終えることができました。

佐々木さん

森村

最後まで何もなくて本当によかったです。

あと花火大会終了後に思ったのが、市の職員で花火大会終了後に駐車場のゴミ拾いをしたのですが、例年と比較してゴミが全然なくて驚きました。

林さん

駐車場を「事前予約して利用いただいている」というところも関係あるのかもしれません。
あと無料で駐車場を開放していると、そのまま駐車場で鑑賞する人も多いのでその分が減った可能性があります。

佐々木さん

森村

なるほど。匿名性ではないことがそのような抑止につながっているかもしれませんね。

花火を観にきている方の利便性と安心感を大切にしたい

森村

話は変わりますが、当日私も現地で花火を鑑賞させていただきました!
あれだけの規模の花火を打ち上げるとなると費用も多くかかると思います。物価も高騰するなかで、協賛席だけでなく、アキッパを活用いただくことで伝統を守り続けてほしいと心から思いました。

そうですね。
協賛だけだと花火大会の運営は難しくなっています。駐車場を無料で開放するにしても運営のために人件費はかかってしまいます。
今回は初めて駐車場を事前予約制としたため、例年よりスタッフは多めに配置していましたが、有料化することで駐車場運営に係る費用を補うことが出来ました。まつりの運営費補填という面でもアキッパの効果は大きいですね。

林さん

森村

収益がない状態で皆さんが身を削って運営することは持続可能とは言えないですよね。
参加者の方にご協力いただくことが未来に残していくためには必要だと痛感しています。
今年の花火大会で課題に感じたことはありますか?

駐車場利用者の方からのお電話で、駐車場内で花火を鑑賞している一般の方がいて、出庫の際に危険を感じたとご指摘いただきました。

林さん

森村

私も当日駐車場内でそのような方を見かけました。
車の出入りがあるなかで危ないですね。

私たちは花火を観にきている方の安全と利便性を大切にしたいと思っています。
花火観覧客はもちろん、車を利用する方の安心面の確保も課題のため、来年度以降に改善していきたいです。 電話をくださった方は「駐車場価格がもっと高くても使うので、来年はそこも良くなると満足度が上がると思います。」と言ってくださいました。
地域の声は今後も大切にしていきたいです。

林さん

森村

ありがとうございます。
ではアキッパのサービスへの課題は何かありますか?

初めてご相談したときから、正直アキッパさんも大きな収益につながらないなかで逆に「こんなに色々とやってもらっていいの?!」と思っているのが正直なところです!

林さん

森村

ありがとうございます!

課題ではないですが、今後は協賛席と駐車場をセットで販売できるようになれば嬉しいと思っています。

林さん

現地スタッフに聞いたのですが、花火会場から離れた駐車場を予約して協賛席で花火を観る、という人もいたようです。
会場から距離がある駐車場は料金も安いので、協賛席と組み合わせたら需要も増えそうですね。

佐々木さん

森村

そうだったのですね。安価で花火を楽しめることもそうですが「ちょっと離れた駐車場を利用して混雑を避けたい」という方や「駐車場は予約して確実に止められるしせっかくだから協賛席で花火を観たい!」と考える方がいるのかもしれないですね。

実際に会場から近いところより、帰りの道が空いていると想定される場所が先に予約が埋まっていましたね。

佐々木さん

森村

近いところより遠いところが埋まる・・・地元の方ならではかもしれませんね。

今回貸し出した公式駐車場は6箇所ある

それとあくまで個人的に感じる課題としては・・・。
私、実はアキッパのユーザーでして、アプリで駐車場を検索する際に当日の値段が表示されると嬉しいです!

佐々木さん

森村

まさかのユーザーさんとしての課題、ありがとうございます!

市内の観光地からは「アキッパどうだった?」と聞かれることが多いです。
その際には導入して良かった、とお伝えしています。
また別のイベントでも、ぜひ一緒に何かできると嬉しいです!

林さん

森村

こちらこそありがとうございます!
花火大会に限らず、今後もよろしくお願いします!

いかがでしたでしょうか。

アキッパでは今後も駐車場を通じて、花火大会やイベントなどのリアルの”あいたい”をつないでいけるよう、全国で取り組みを広げていきたいと思います。

写真向かって左から、当日現地対応をしたアキッパの石川、杉山、斉藤、大塚、森村

最後まで読んでくださりありがとうございました。

アキッパの取り組み詳細は以下を見ていただければと思います▼